2010年12月 3日 20:00
クリエイターズ メッセージ vol.4
The 3rd Birthdayのクリエイターのメッセージをお届けする
【クリエイターズメッセージ】!
第四弾はThe 3rd Birthdayのコンポーザーを務める
鈴木にオーバーダイブ!
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こんにちは。コンポーザーの鈴木です。
サウンドチームからはクリスマスソングを!
このBGMはThe 3rd Birthdayのゲーム中で
幾度か流れるクリスマスの定番曲
「Joy to the World 」というナンバーです。
■「Joy To The World」
「ゲーム中にクリスマスソングが何故?」という疑問はさておき、
パブリックドメインでもあるこの楽曲をライセンス使用するのも
あまり面白くないので、カバー曲として制作しました。
演奏は全てスクウェアエニックスサウンドチームの演奏家によるもので、
納品はカセットテープという時代に逆行したサウンドセッションでした。
完成直後に田畑さんに聴いてもらったら「すっごい面白い!」の一言で
即採用となった思い出深い1曲です。
![20101203.jpg](http://blog.jp.square-enix.com/3rd_birthday/images/20101203.jpg)
さて今回のプロジェクトは下村さん・関戸さん・鈴木の3名で
音楽を担当しているのですが、複数人で制作するのは、
普段自分にない要素を引き出したり吸収したりする良い機会で、
とても刺激的な環境でプロジェクトを進める事ができました。
その中で、関戸さんと一緒に下村さんの楽曲をアレンジする
機会があったのですが、「高域パート・関戸」「低域パート・鈴木」
といった変則的なアレンジを行ってて、1曲の中で陣取り合戦を
してる感じといいますか、曲を通してお互い会話をしているのが
面白かったです。
(もちろん業務上での打ちわせは行ってますよw)
「会話」と言えばもう一つ、
ソロヴァイオリンを金子飛鳥さんにお願いした曲があるのですが、
音楽的な意味では最も言葉が少なかったセッションと言えるかも
しれません。いくつかのキーワードをお伝えしそのままRecという
流れで、ほぼワンテイクOK。
というかRec中はずっと鳥肌もので、普通に聴き入ってたわけ
なのですが、ある意味客観的な視点で聴けてよかったと思ってます。
アヤの心理描写に合わせて、、、という重要なシーンをはじめ、
3rdサウンドに華をそえて頂きましたのでチェックしてみて下さいね。
今回プロジェクトに参加できた事、共通認識、感覚を共有し
取り組めた事、打てば響くこのチームでの物作りはクリエイター
として得る物が大きいものでした。
ゲームはデータの集合体ですが、それ以前に開発みんなの
思いが詰まった魂です。
ユーザーの皆様に届くまであと少し、存分にお楽しみ下さい!
そしてゲームと同発でオリジナルサウンドトラックがリリースされます。
こちらも合わせて是非!
●The 3rd Birthday Original Soundtrak 2010.12.22 ON SALE
http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/3rd_birthday/
●The 3rd Birthday USTREAM SQUARE ENIX MUSIC/LIVE
2010.12.23 21:00~22:00予定
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金子飛鳥/ aska kaneko
ヴァイオリニスト
東京都出身。画家の両親の下、
4才からバイオリン、ピアノを学ぶ。幼少時から世界中の音楽や
文化と出会い、1978年、東京芸術大学入学、在学中よりプロ活動開始。
84年、「飛鳥ストリングス」を結成、活発なスタジオセッション活動を展開。
以降、現在も精力的に様々な活動を行っている。
音楽に対する真摯な姿勢、卓越したテクニックに裏付けられた豊かな表現力、
自由でしなやかな音楽性とキャラクターは国内外で高く評価されている、
円熟期を迎え、重鎮プロデューサー/アレンジャーからの信頼も厚い、
正にワールドクラスのヴァイオリニストである。
詳しい活動内容などは下記よりチェック!
http://www.aska-aloha.com
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