2010年12月22日 18:00
クリエイターズ メッセージ vol.6
2010年12月22日
ついに『The 3rd Birthday』が発売日を迎えましたね。
本作発表から3年。そしてPE2からほぼ11年。本当にお待たせしました。
僕は、
PE1は他メーカー在籍時にプレイし、オープニング映像が凄く印象に残ってます。
PE2はシャワーシーンのテレビCMが最もインパクトが強く、とても印象に残ってます。
そして今作『The 3rd Birthday』では、当時は思いもしなかった作り手になりました。
哲さんにアヤを預けられ、北瀬さんに開発チームを預けられました。
アヤ・ブレア
オーバーダイブ
ツイステッド
これが哲さんに提示されたゲームのキーワード。
北瀬さんからは「次に繋がるゲームを作ること」。
それらに応えるべく挑んだのが、リアリティと面白さとクオリティを徹底追及し、
ガンアクションジャンルでPSP最高峰を目指すゲーム開発でした。
『決して中途半端なゲームにせず、挑戦的・攻撃的な尖ったゲームにして
市場や競合タイトルにしっかり戦いを挑む』
これ、プロジェクト全体に掲げた開発方針です。
開発HPを開いたとこにバシッと書いてあります。
この方針を本気で共有し、一緒に真剣勝負の物作りができる仲間を探して
社内外に関係なくプロジェクト参加をお願いしてチームを組み、
皆で持てる以上の力を出しきって、全力を出し尽くしたと言える開発をしました。
その結果できたのが『The 3rd Birthday』です。目指したゲームが作れました。
10年後、この『The 3rd Birthday』が、何かしら皆さんの記憶に残ってたら嬉しいです。
様々なコミュニティで本作を支えて下さったユーザーの皆さん、本当にありがとうございました。
プロジェクトに関わって尽力してくれた全ての関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
3rd人気が高まったら4th作ります。
『The 3rd Birthday』ディレクター 田畑 端
CATEGORY : Creator's Message
2010年12月 9日 20:30
クリエイターズ メッセージ vol.5
The 3rd Birthdayのクリエイターのメッセージをお届けする
【クリエイターズメッセージ】!
第五弾はThe 3rd Birthdayのイベントシーンディレクターを
務める百瀬にオーバーダイブ!
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こんにちは。
イベントシーン担当の百瀬です。
今回、この「The 3rd Birthday」では、ディレクターである田畑さんより
「リアルに」「大人っぽく」「高級感」の3つのお題をつきつけられたのでw
画面のレイアウトもそれに見合うようにアヤの画面内の配置や、
目線位置などに神経を使い、カットタイミングやライト、エフェクト等に
指示を出しつつ、作業を進めたつもりです。
カットシーンスタッフのみならず、フェイシャルや、音楽等
あちこちに、いろいろわがままをいって辟易させた気がします…。
個人的に、ですが
映像としてのシーン演出の作業とは、シナリオという文字情報に
時間軸を加える事だと思っています。
なので、シーン単体だけでなく、シナリオ全体を見通して、
バランスをとりながら構成を考えていきます。
そして、映画はカットの連続ですから、自然に流れて見えるように配慮しつつ
絵コンテを作ります。
これを元に、役者さんたちにキャラクターを演じてもらい
その動きのデータを3DCGキャラにいれこみ、3DBGモデルの上に配置
カメラを設定、カットを決定し、レンダリングして、エフェクトを乗せ
ボイスと効果音、音楽をのせてやっと完成……と
1つのシーンを作るのにいくつもの工程を経て作り上げていきます。
全体が完成していく中で、ゲーム側のグラフィックのクォリティが
どんどんあがっていくので、負けてしまわないようにw
調整と挑戦と試行錯誤の連続でしたが、その甲斐あってか
かなりいいシーン揃いになったと思っています。
もちろん、一人の力などではなく
多くのスタッフの力添えや
アイディアと血と汗が結晶化したものが
「The 3rd Birthday」のイベントシーンです。
ぜひ1フレームも見逃さないように、まばたきを止めてご覧くださいw。
では12/22に。
あなたのPSPでご覧いただけることを楽しみにしています!
We wish you a merry Christmas
And a happy New Year.
CATEGORY : Creator's Message
2010年12月 3日 20:00
クリエイターズ メッセージ vol.4
The 3rd Birthdayのクリエイターのメッセージをお届けする
【クリエイターズメッセージ】!
第四弾はThe 3rd Birthdayのコンポーザーを務める
鈴木にオーバーダイブ!
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こんにちは。コンポーザーの鈴木です。
サウンドチームからはクリスマスソングを!
このBGMはThe 3rd Birthdayのゲーム中で
幾度か流れるクリスマスの定番曲
「Joy to the World 」というナンバーです。
■「Joy To The World」
「ゲーム中にクリスマスソングが何故?」という疑問はさておき、
パブリックドメインでもあるこの楽曲をライセンス使用するのも
あまり面白くないので、カバー曲として制作しました。
演奏は全てスクウェアエニックスサウンドチームの演奏家によるもので、
納品はカセットテープという時代に逆行したサウンドセッションでした。
完成直後に田畑さんに聴いてもらったら「すっごい面白い!」の一言で
即採用となった思い出深い1曲です。
さて今回のプロジェクトは下村さん・関戸さん・鈴木の3名で
音楽を担当しているのですが、複数人で制作するのは、
普段自分にない要素を引き出したり吸収したりする良い機会で、
とても刺激的な環境でプロジェクトを進める事ができました。
その中で、関戸さんと一緒に下村さんの楽曲をアレンジする
機会があったのですが、「高域パート・関戸」「低域パート・鈴木」
といった変則的なアレンジを行ってて、1曲の中で陣取り合戦を
してる感じといいますか、曲を通してお互い会話をしているのが
面白かったです。
(もちろん業務上での打ちわせは行ってますよw)
「会話」と言えばもう一つ、
ソロヴァイオリンを金子飛鳥さんにお願いした曲があるのですが、
音楽的な意味では最も言葉が少なかったセッションと言えるかも
しれません。いくつかのキーワードをお伝えしそのままRecという
流れで、ほぼワンテイクOK。
というかRec中はずっと鳥肌もので、普通に聴き入ってたわけ
なのですが、ある意味客観的な視点で聴けてよかったと思ってます。
アヤの心理描写に合わせて、、、という重要なシーンをはじめ、
3rdサウンドに華をそえて頂きましたのでチェックしてみて下さいね。
今回プロジェクトに参加できた事、共通認識、感覚を共有し
取り組めた事、打てば響くこのチームでの物作りはクリエイター
として得る物が大きいものでした。
ゲームはデータの集合体ですが、それ以前に開発みんなの
思いが詰まった魂です。
ユーザーの皆様に届くまであと少し、存分にお楽しみ下さい!
そしてゲームと同発でオリジナルサウンドトラックがリリースされます。
こちらも合わせて是非!
●The 3rd Birthday Original Soundtrak 2010.12.22 ON SALE
http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/3rd_birthday/
●The 3rd Birthday USTREAM SQUARE ENIX MUSIC/LIVE
2010.12.23 21:00~22:00予定
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金子飛鳥/ aska kaneko
ヴァイオリニスト
東京都出身。画家の両親の下、
4才からバイオリン、ピアノを学ぶ。幼少時から世界中の音楽や
文化と出会い、1978年、東京芸術大学入学、在学中よりプロ活動開始。
84年、「飛鳥ストリングス」を結成、活発なスタジオセッション活動を展開。
以降、現在も精力的に様々な活動を行っている。
音楽に対する真摯な姿勢、卓越したテクニックに裏付けられた豊かな表現力、
自由でしなやかな音楽性とキャラクターは国内外で高く評価されている、
円熟期を迎え、重鎮プロデューサー/アレンジャーからの信頼も厚い、
正にワールドクラスのヴァイオリニストである。
詳しい活動内容などは下記よりチェック!
http://www.aska-aloha.com
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CATEGORY : Creator's Message , お知らせ
2010年11月22日 20:17
クリエイターズ メッセージ vol.3
The 3rd Birthdayのクリエイターのメッセージをお届けする
【クリエイターズメッセージ】!
第三弾はThe 3rd Birthdayのシナリオディレクターを務める
鳥山にオーバーダイブ!
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ちょっと早いですが、メリークリスマス!
シナリオディレクターの鳥山です。
アヤと一緒にクリスマスを過ごしたいという一心から
The 3rd Birthdayプロジェクトに参加しまして、遂に
その念願がかなう日がやってきました。
雪の舞うニューヨーク、血にまみれたウェディングドレスから始まる物語
という初期のコンセプトはぶれていませんが、開発期間には、
違いのわかる大人向け、謎めいた驚愕のストーリー展開という点で
何度も修正し、いくつものエピソードが隠されたエピソードとなり、
そんなこんなで、シナリオは、熟成を重ねて完成度が上がっていきました。
最終的には、事件の背景に至るまで作り込まれたテキストまで
膨大となってますので、是非、隅々まで楽しんでいただけますと幸いです。
映像のほうもハイデフの大画面で映しても全然大丈夫なクオリティに
仕上がっており、圧巻のただひとことです!
怖いシーンは身震いするくらいドキっと、セクシーなシーンもドキドキと、
PSPをもつ手が緊張で震えてしまうのは、間違いありません。
ひさびさに、じっくりとひたりながら遊びたい
「大人の隠れ家」のようなゲームに仕上がっています。
では、12/22(水)まで、あとすこし。
みなさんも、クリスマスにはアヤとのひとときをお過ごしください。
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次回クリエイターズメッセージもお楽しみに!
CATEGORY : Creator's Message
2010年11月 8日 18:00
クリエイターズ メッセージ vol.2
The 3rd Birthdayのクリエイターのメッセージをお届けする
【クリエイターズメッセージ】!
前回のクリエイターズメッセージで告知していた田畑から
急きょ変更し、第二弾はThe 3rd Birthdayの
アートディレクターを務める上国料にオーバーダイブ!
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こんにちは。アートディレクターの上国料です。
振り返ると最初にこのプロジェクトのお話を伺ったときは
まだFFXIIIを製作している真っ只中で、
どういういきさつであったかほとんど思い出せないのですが
何かイメージアートをおこしてくれないかという感じだったと思います。
アヤはとても好きなキャラクターだったし
パラサイト・イヴシリーズをもう一度復活するという内容も
何かひかれる強い意志を感じたので快諾したのですが、
その後アートディレクターとして現場をまとめることになり
かなり長い間このゲーム独自のグラフィックをどうたたせるか
という試行錯誤する期間がありました。
最終的には僕の場合いつもそうなのですが
途中で一枚描いた絵が突破口になったような気がします。
バベルの絵です。
そこから先は頭にどんどんビジョンが降りてきたので、
可能な限りもりこんでやりたいことも全部やりました。
なんとかアヤにも一肌脱いでもらいました。
本当に良いプロジェクトでした。
この作品に出合わせてくれて、田畑さん本当にありがとう。
個人的にはまた一緒につくりたいな~
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次回のクリエイターズメッセージもお楽しみに!
CATEGORY : Creator's Message
2010年10月21日 20:46
クリエイターズ メッセージ vol.1
The 3rd Birthdayのクリエイターのメッセージを随時お届けする
【クリエイターズメッセージ】!
スタートを飾るのは、The 3rd Birthdayの
プロデューサーを務める北瀬氏。
今夜は北瀬にオーバーダイブ!
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いやぁ、面白かった!
本日「ザ・サード バースデイ」を初クリア。
今までも”お仕事”としてのプレイは何度もしてきましたが
ほぼ完成となった作品を”ゲームファン”視点で頭から
ラストまでのプレイは今日が初めて。
シナリオなんて1年以上前から読んでいたのに、謎が謎を呼ぶ展開で
先が気になってしょうがなかったり…
どのモンスターがどこで何匹出現するのかもすっかり熟知して
いる筈なのに、手に汗握って夢中になってしまったり……
音楽も開発中、何度も繰り返し聴いてきたのに、ラストで流れる
曲を聴いてジーンときてしまったり……
ネタバレ状態でプレイしてもこんなに面白いのだから
白紙の状態のみなさんには自信を持ってお勧めできます!
12/22(水)発売です。よろしくお願いします!
プロデューサー 北瀬
さて、2週目はハードモードで行ってみよっか…
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次回のクリエイターズメッセージは、ディレクター田畑です。
お楽しみに!
3rd宣伝担当
CATEGORY : Creator's Message
2010年9月22日 23:07
バトル指南~武器チェンジ編~
クリエイターズボイスにて、ディレクターの田畑による
バトル指南情報をまとめたものを掲載いたします。
クリエイターズボイスには、他にもクリエイターからのコメントや
お知らせ、ツイッターでのコメントをまとめたものなどを、不定期ですが
掲載していく予定です。
以下はディレクター田畑による武器チェンジに関するコメントをまとめたものです。
(ツイッター情報より)
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バトル指南~武器チェンジ編~
東京ゲームショウで3rdを試遊して下さった皆さん、貴重なお時間を
割いて頂き、どうも有難うございました。
頂戴したご意見はプロジェクトで精査し、3rdをより良くする為の
材料とします。まずは予想以上に好評で良かったです。
武器チェンジ方法が、現在の「L+○△□×」よりも、「L+十字」が
良いのでは?というご意見を多数頂きましたので、回答します。
実はその配置も試した事がありますが、戦闘中
移動しながら何度も武器チェンジするプレイには、現在の配置が
向いていると判断しました。
武器メニュー表示が画面左側なのに、選択は右側ボタンである事に
最初は違和感を覚える人がいる事も自覚してました。
このインターフェースにした理由は、今回試遊で好評だった
ロックオンのボタン配置と関係があります。
3rdは「ロックオンボタンを離せないゲーム」を目指しました。
ロックオンにより狙う行為に感触を持たせ、強敵との戦いに
ロックを外せない緊張感を作り出し、PSPのボタン数と
画面サイズで、3rdのシステムを成立させる為です。
その結果「R:ロックオン」「□:ショット」の配置が最も感触が
良かった為、確定しました。武器メニューはLにボタン配置し、
表示位置は生理感覚重視で左側にスライド表示。
その後のボタン操作は戦闘移動中の押しやすさを重視して
右側ボタンにしました。
ざっくりですが、以上が3rd操作の考え方です。
狙いはだいぶ実現できてると思えてますが、これからご意見を参考に
より良い配置が他に無いか最後の検討をします。
最終的に僕が「3rdはこの操作がベスト」と言い切れる形に落とします。
田畑
CATEGORY : Creator's Message