いや、早い!何が早いって時間が流れるのが早い!
思い返せば今から約1年前くらいにRe:2の製作がスタートしたんですよ。
実際には去年の8月の頭くらいに“狂気ノ輪廻”をつくりながら
「LoVの次Verどうしよっか」みたいな話があって、「何しようかなぁ」と考えていました。
何しろ成熟したゲームですから、何をどういじっても斬新さが足りなくて
どうやったら斬新で且つ今のゲーム性を保ちつつ、且つ面白いゲームになるか
本当に毎日毎日悩んでおりました。
ある日ふとLoVのプログラムソース眺めていたら「出撃可能人数」みたいな項目がありました。
そこには「4」と書かれていたんですが、これを「5」に書き換えてビルドしてみたところ
なんと、あっさり5人パーティを組んで出撃する事が出来ました!
さっそくシレっと開発メンバーと対戦をして、僕だけ5枚出撃してみたところ
「え!?え!?何したの!?何それ!?」と、結構良い反応(笑)
今思えば、これが降魔誕生の瞬間だったのかもしれません。
ここまでは比較的早くたどり着いたんですが、ここからが本当の地獄でした……。
最初は当然何の調整もしていませんし、「降魔カード」という概念もありませんでしたから
いつでも誰でも5人目のパーティメンバーとして出撃する事が出来ました。
もちろん制圧力もそのままでしたし、アルティメットスペルも3つ使えました。
せっかくいいアイディアだと思ったんですが、今までの定石も完全に通じなくなっていて
何が何だか分からず、完全にゲームが崩壊しているような状態からのスタートでした(笑)
ここから「1回でも5枚出撃したらUS使用禁止」などの「縛り」を沢山作って
色々と試行錯誤を繰り返していったのですが、その「縛り」の中で
いよいよ「降魔カード」という概念が登場します!
その「縛り」とは「5枚目として出撃させて良いカードは事前に選んだ25コスの使い魔1体だけ」
というルールです。要は大会などで採用される「サイドボード」の概念を
ゲームシステム的に取り入れようというものでした。
実際にやってみたらこれが結構面白くて、このサイドボードで属性をカバーしたり
特殊技でサイドボードを選択したりと、色んなデッキが出来て
開発内でもかなり対戦が盛り上がりました。
いよいよ「コレいけるんじゃない!?」みたいな空気になってきたところなんですが
ここでまたすぐに壁にぶち当たります(笑)
バランスが取れない……。
「USは2つにしよう」というのは、この時点で決まっていたのですが
「US2つと引き換えに呼ぶのが25コス相当でいいんだろうか?」とか
「単純にパラメータだけ強くしたらUSが全く使われず降魔だけになっちゃうんじゃないか?」とか
数え上げたらキリがないくらい、日々問題点が続出して
問題点を1個潰したら1個問題点が出てくるような毎日でした。
しかも丁度この頃、1回目のファンフェスティバルがあり“狂気ノ輪廻”リリースがあり
全US、全使い魔再調整の大型バージョンアップがあり
Re:2でHP表記復活&全使い魔パラメータ調整を行うという予定もありと
本当に毎日がお祭り状態でした……。
降魔死滅時のデメリットを入れ、何とかバランスが取れたかなといったところで
タイミング良く降魔の登場演出が完成して、本格的に今の形に近くなりました。
演出が入った時は本当にテンションが上がったんですが
実は今の演出は当初の半分程度の尺に編集されたものだったりします。
当初は……
1:ニドが剣を振りかざす
2:光の弾が画面を割り、上空へ高速で昇っていく
3:光の弾から魔方陣が広がり、そこから光が集束して地面に落ちる
4:降魔登場ポーズ&台詞
というものでしたが、長いので1と2を丸ごとカットしちゃいました。
カッコ良かったんですけどね、長いのはやっぱダメです。
この演出が入り、死滅時のデメリット、死滅させた際のメリットをそれぞれ調整し
特殊技を2つ持つという特性が入っていよいよ降魔が完成しました!
最初は「コレ本当に完成するんだろうか」と不安に思っていたんですが
無事リリース出来て今日で2ヶ月。今ようやくホッとしているところです。
そしてそして、いよいよ間もなくバージョンアップが行われ新システム「天珠」が実装されます!
もちろん一部の使い魔や降魔にも手を入れていますので、こちらも楽しみにしていてください!
それでは、今週はこの辺で!
- 横山賢介 -