みなさんこんにちは。
今日は、多くのプレイヤーの皆さんにとって難解とされている、戦国IXAのスキル追加合成のしくみについて、IXAビギナーのかた向けの解説記事を書いてみようという試みです。
合成のことを知ると、カードをより効率的に使用できますし、育成も楽しくなると思いますので、『難しいなあ...』と感じていらっしゃるプレイヤーさんには、ぜひこの記事を読んでいただきたいです。
熟練されているイクサーの方にとっては目新しい情報はないと思いますが、間違いがあったり、もっと良い説明があったりしたら教えてください。
その前に、おことわりです。
本記事では、執筆時点における基本的な合成のしくみ/考え方を、初心者の方向けに簡略化してご説明します。
本記事に書かれている内容が、何らかの合成仕様を公式として保証することはございませんので、各合成についてはゲーム画面をよく確認し、ご自身の責任にておこなってください。
■スキル追加合成とは
IXAでは、武将カードを素材(=いけにえ)にして、スキル追加合成を行うことができます。
武将は、自分自身が最初に持っているスキル以外に、追加で2つのスキルを習得することができます。
▲武将には2つのスキルの「空き枠」がある
さて、スキル追加合成を行うとき、素材として使うカードごとに、原則3つのスキル候補が出現します。
▲3つの候補が出現し、どれかをランダムで習得(ただし失敗もある)
これが、スキル追加合成の基本です。
■合成候補と、成功確率
武将を素材にすると、3つのスキル候補が出現することをご説明しました。
この3つのスキル候補には、実は順番があるのです。
それらを先頭から順に、A、B、Cと呼ぶことにしましょう。
▲Aの「国盗ノ懸槍」が一番成功確率が高い(数値はざっくりです)
このとき、成功確率はスキルのレアリティによって異なり、強力なスキルほど成功確率は低いです。
ただ、先頭に表示されたスキル候補は、そのスキル候補が仮に2-3番手にあった場合と比べて、成功確率が約1.6倍で計算されることになっているのです。
したがってはじめのうちは、とにかく先頭にあれば習得しやすいのだ、と覚えておくのが良いでしょう。
■繰り上げ
3つの候補のうち、一番先頭の候補が、高い確率で習得できるということがわかりました。
では、もしあなたが一番習得したいスキルが、Cの「火之迦具土神」だったら・・・どうしますか?
▲AもBもいらない。こんなふうにならんもんか
『欲しいスキルを、候補の一番上に持ってきてから合成したい』
それを実現するのが、繰り上げという考え方です。
ここで、繰り上げを実現するための、2つの重要なルールをご紹介します。
①同じスキルを2つ習得することはできない
②素材にするカードにスキルを付与すると、出現する候補が変わる
この2つが、イクサのスキル追加合成のしくみを理解する上で、きわめて重要なルールとなっています。
ぜひ本記事を読んで、理解していただきたいと思います。
まずは①からご説明していきます。
■①同じスキルを2つ習得することはできない
このカードを見てください。
▲「国盗ノ懸槍」を習得済み
「国盗ノ懸槍」を習得済みの、柴田勝家ですね。
ではこの武将に、先ほどから例として紹介している「山内一豊」を素材としてスキル追加合成を行ってみましょう。
▲「山内一豊」を素材にした際のスキル候補は上の3つだが...
「山内一豊」を素材にすると、「国盗ノ懸槍」を習得できるわけですが、すでに習得してしまっていますよ。
このまま合成を試みると、次のようになります。
▲習得済みの「国盗ノ懸槍」は出てこない
「国盗ノ懸槍」は、合成候補の中にありませんね。
狙っているC候補の「火之迦具土神」は2番目に上がってきましたよ。
3番目に突如として「遠呂智ノ閃光」なるスキルが出てきましたが、一旦スルーしましょう。
ではもう一声、同じ要領で、育成するカードのほうに「開闢ノ逆鉾」も習得させてみましょう。
(すぐ上の画像で、スキル候補の先頭になっているスキルです)
▲候補に出てくるスキルを「先回り」で覚えてしまうイメージ。
ということは・・・、こうなるはずですよね?
▲習得済みのスキルは出てこないようだ。
やってみます。
▲C候補だった「火之迦具土神」が先頭に躍り出た
三番手だった「火之迦具土神」が、先頭に立ちましたね。
これが、①同じスキルを2つ習得することはできないというルールです。
言葉通りのシンプルなルールによって引き起こされた変化です。
②のご説明に行く前に、「火之迦具土神」を繰り上げしている最中に突如出現した「遠呂智ノ閃光」についてご説明します。
■隠し候補(S1)スキル
冒頭では、スキル追加合成を行うとき、原則3つのスキル候補が出現し、ランダムで一つ習得できるとご説明しました。
でも実は、ほぼ全ての素材カードは、4つ目のスキル候補を隠し持っているのです。
先ほど、「国盗ノ懸槍」が合成候補から消えて、C候補だった「火之迦具土神」が二番目にあがってきたとき、三番目の候補として「遠呂智ノ閃光」が出てきましたね。
カラクリを明かすと、3つの候補のうち一つがなくなったとき、隠しポケットから第四の候補が出てきます。
▲A候補がなくなったから、助太刀でS1が出てくるイメージ(?)
でも、ポケットの中の隠し候補は1個だけです。
だからB候補だった「開闢ノ逆鉾」が消えて、「火之迦具土神」が先頭に繰り上がったときには、もう何も出てこなかったわけです。
▲隠しポケットの中身は1個だけ。
この隠し候補は、A、B、C候補に続いて、S1候補と呼ばれています。
■②素材にするカードにスキルを付与すると、出現する候補が変わる
さて、隠し候補についてご紹介したところで、②の説明に入ります。
こちらは、ルールをもう少し具体的に言い換えてみます。
素材カードが追加スキルを習得していると、先頭の候補は消え、追加したスキルの隠し候補が、候補の最後尾に現れる
ちょっと難しいですかね。
こんなカードを考えてみます。
▲「山内一豊」に「槍隊進撃」を付与
そしてこの「山内一豊」を素材にすると、出てくる3つのスキル候補は・・・。
▲赤枠内が、3つのスキル候補(ここからコンパクトな画像にしますね)
「槍隊襲撃」が候補の3番目に出てきました(「槍隊進撃」ではないことに注意)。
何が起こっているのか、イメージを図解します。
▲追加スキルによる候補変化のイメージ
A候補だった「国盗ノ懸槍」は消えて、追加スキル「槍隊進撃」のS1である「槍隊襲撃」が、お尻にくっついてきたイメージです。
これが、
素材カードが追加スキルを習得していると、先頭の候補は消え、追加したスキルの隠し候補が、候補の最後尾に現れる
ということです。
さて、武将はスキルを追加で2つまで習得できるのでしたね。
では、さらにもう一つスキルを習得していたら、どうなるでしょうか?
次は、「弓隊進撃」を付与してみます。
▲「山内一豊」に「弓隊進撃」を付与
そしてこの「山内一豊」を素材にすると、出てくる3つのスキル候補は・・・。
▲「火之迦具土神」が先頭になり、お尻に2つの「襲撃」
「弓隊襲撃」が出てきました。
何が起こったのか、図解します。
▲先ほどと要領は同じ
こんどは、B候補だった「開闢の逆鉾」が消えて、追加スキル「弓隊進撃」のS1である「弓隊襲撃」が、お尻にくっついてきたイメージです。
さて、まとめます。
この段落でご説明しているテーマは、
②素材にするカードにスキルを付与すると、出現する候補が変わる
でした。
素材カードに何かしらのスキルを2つつけるだけで、C候補だった「火之迦具土神」は候補の先頭まで上がってくるということですね。
このように、スキルがつくと出現する候補が変わってしまいますので、『あれ?欲しかった素材カードを手に入れたのに、思っていた合成候補と違う!』といったことがないように注意してくださいね。
その場合は、「スキル削除」を行うことで、元々のカードに戻すこともできます。
■【発展編】S1合わせ
ここまでは、素材カード or 育成カード次第で、出現するスキル候補が変化することがあるという、基本的な内容をご説明しました。
ここからは、発展的な内容を取り扱っていきます。
次のカードを見てください。
▲スキルを2つ覚えた山内さん
さて、このカードを素材にしたとき、出現するスキル候補はどのようになるでしょうか?
まず「槍隊進撃」が付いているから、そのS1である「槍隊襲撃」が出現しますね。
もう一つは「槍隊堅守」ですか。
そのS1は何でしょうか?
・・・正解をお教えしますと、「槍隊堅守」のS1も、同じく「槍隊襲撃」なのです!
そうすると、「槍隊襲撃」が2個出てしまうのでしょうか?
これは不思議なことになりましたよ。
どうなるか見てみましょう。
▲むむ、何が起こった
「槍隊襲撃」は1個しか出ていませんね。
おやおや、隠しポケットの中にいるはずの「遠呂智ノ閃光」が出てきましたよ。
いったい何が起こったのでしょうか?
あらためて整理すると、
●「槍隊進撃」のS1⇒「槍隊襲撃」
●「槍隊堅守」のS1⇒「槍隊襲撃」
この2つのスキルは、S1が同じだという話でしたね。
ここで、新しい一つのルールをご紹介します。
3つのスキル候補の中に同じスキルがあると、スキルは一つにまとまる。そのとき成功確率は合算される
▲同じスキルが2個でてきている
「槍隊襲撃」が重なって一つになったことによって、原則3つ表示されるはずのスキル候補が「火之迦具土神」と「槍隊襲撃」の2つだけになってしまったので、隠しポケットから「遠呂智ノ閃光」が出現してくれたのです。
このように、同じS1候補をもっている二種類のスキルを素材カードに習得させて、出現する候補をダブらせることで候補繰り上げする方法は、「S1合わせ」と呼ばれています。
■まとめ:繰り上げと、隠し候補(S1)の出現
ここまでご説明した2つのルール、
①同じスキルを2つ習得することはできない
②素材にするカードにスキルを付与すると、出現する候補が変わる
は、候補の繰り上げを行う上で、きわめて重要なルールでした。
▲候補の繰り上げ、または隠し候補(S1)を出すための2通りのアプローチ
そして、繰り上げすることによって候補が消えると、消えたぶんの穴埋めとして、S1候補という強力なスキルが出現する。
おわかりいただけたでしょうか。
■【応用編】隠し候補(S1)を出して先頭に持ってくる
応用編として、隠しポケットであるS1候補を出しながら、さらに候補の先頭に持っていきたい
というケースを考えてみましょう。
▲そんなことできたらすごいね
早速ですが、こちらのカードを見てください。
▲「国盗ノ懸槍」を習得した...「序」武将!?
ここまで素材として例題にしてきた、「山内一豊」の初期スキルである「国盗ノ懸槍」を、なんと「序」武将が習得しています。
慌てず騒がず、冷静にここまでの説明を思い出してください。
関係あるのは、このルールですよ。
素材カードが追加スキルを習得していると、先頭の候補は消え、追加したスキルの隠し候補が、候補の最後尾に現れる
そうすると、下記のようになるはずですよね。
▲「国盗ノ懸槍」のS1である「遠呂智ノ閃光」が、候補の最後尾に出現するはず?
実際に素材として使用してみて、出現する候補を見てみましょう。
▲本当に「遠呂智ノ閃光」が出てきた
武将スキルを他のカードに習得させると、その隠し候補(S1)が出てくるわけです。
その仕組み自体は何度も説明してきましたが、まさか「序」武将にスキルを習得させることで隠し候補(S1)を出現させるという発想は、初めて出てきましたね。
いったん他の武将にスキルを習得させてから素材にすることから、「間接移植」とか呼んだりする方も、いるとかいないとか。
そういうわけで3番目に出現した隠し候補「遠呂智ノ閃光」ですが、もうひと工夫できますね。
▲「鉄砲隊進撃」を習得してみた。ここは何のスキルでもいい
もう一つ、椿姫にスキルを習得させてみました。「鉄砲隊進撃」です。
何度もしつこいですが、
素材カードが追加スキルを習得していると、先頭の候補は消え、追加したスキルの隠し候補が、候補の最後尾に現れる
このルールです。
どうなるか考えてみましょう。
▲何をつけても「遠呂智ノ閃光」は一つ上にあがるはず
何を習得させても「遠呂智ノ閃光」が一つ繰り上がって、2番手になるはずです。
本当になんでもOKなので、すぐ付くスキルをサッとつけると良いでしょう。
▲一応確認。うむ、二番目にある
晴れて「遠呂智ノ閃光」が二番手まで上がってきてくれました。
さあ、もう一息です!
もう一つ上にあがってくれれば、「遠呂智ノ閃光」が先頭なのですが・・・、残念ながら、素材に対してできる細工はここまでです。
次は、スキルを習得させたい側に細工をしますよ。
思い出してください。すでに覚えているスキルは、もう覚えられないんでしたよね?
▲ダブル卓越の明智さん。「槍隊襲撃」を習得済み
育成する側のカードに「槍隊襲撃」を付与しました。
先ほどのスキル候補の先頭が「槍隊襲撃」だったので、習得済みのスキルは、候補から消えるはずです。
▲ワッショイ!ワッショイ!
晴れて「遠呂智ノ閃光」が先頭の候補として躍り出ましたね。
これが、S1を出現させて、かつ候補の先頭に持ってくるというテクニックです。
■さいごに
いかがだったでしょうか。
スキル追加合成の基本から、スキル候補が変化するしくみについてご説明してみました。
想定はしていたものの、案の定とても長くなってしまいました。
はたして、ビギナーイクサーさんはこんな長い記事を最後まで読んでくれたのでしょうか・・・。
冒頭にも記載しましたが、手に入れられるカードの種類や枚数には限りがありますから、強いスキルを高い確率で習得するということは、総合的な『強さ』に如実に直結してくると思います。
難しいしくみではありますが、ぜひコツをつかんで、育成をお楽しみいただけることを願っています。
それではまた。