(日記 その1)
(日記 その2)
(日記 その3)
「やっと見つけたよ、スライダーヒーロー!」
ま、またですかぁ……?
今度はいったい、何なんだよっ!
「ヒロインガール!」
「ファイターガール!」
「マージガール!」
「プリストガールです……」
「4人そろって!」
「プチットガールズ!」
なんだか、またワケわかんないのが出てきたよ……
だいいち、“ヒロインガール”なんて、コトバかぶってるし……
ヒロインガール「もう逃がしはしないぞ、スライダーヒーロー!」
ファイターガール「あんたのおかげで、もう2年も、この島を歩き回ってたんだわさ!
途中でいろんな魔物と戦いすぎて、もうこのピコピコハンマーも3代目なんだわさ!」
マージガール「あたしなんか、MP使いすぎて、
もう3000歳ぐらい年とっちゃったんだからね!」
プリストガール「ねえさん、それ言いすぎ……」
(こいつはいきなり、やっかいな連中が現れたものだな……)
いや、心の中から語りかけてくるのはいいんだけどさ、いったいこいつらは何なんだよっ!?
(かつて、彼女たちの姉は、魔族の血を引きながら、私たちとともに、
スライム系を守るために戦ってくれた同志だったのだ)
(しかし、ベラ・モゲラッチョのキョウイに立ち向かうとき、
彼女の全身ゼンレイの力を借りなければならなかった。
そのため、彼女はベラ・モゲラッチョの手に落ち……)
(今は、彼女が無事かどうかさえ、わからない。しかしあのプチットガールズは、
姉がすでに亡き人と思いこみ、私を目の敵にしているのだ)
ふーん、いろいろフクザツな事情があるんだな……って、オレの知ったことか!
な、なんかあいつら、スゴイ形相でオレをにらみつけてるんだけど!
ヒロインガール「さあ、姉の敵! 我らの怒りの魂を宿したこの剣を受けてみよ!
ア・ル・テ・マ・ソー!……」
うわっ! 手に持ってる剣が、めちゃくちゃでかくなったぞ!
あんなもの叩きつけられたら、こなごなだよ!
は、反撃!反撃しないとっ!
……ウッ
か、体が、
体が動かない!
(強者のよゆうだ)
余裕かましてる場合かーーーっ!
(つづく?)