どうもぉ、中の人です。
今回は趣向を変えて、キャラクターデザインをやっていただいたデザイナーさんにコラムを書いていただきました。プレミアムエージェンシーの藤田さんと原さんです。
では、どうぞぉ!
DBCの主人公であるロボット「LEO」。
そのデザインコンセプトはズバリ
「サイクロプス(一つ目小僧)×マトリョーシカ」です。
シンプルなデザインですが、このデザインに至るまでには紆余曲折がありました。
ディレクターさんと喧々諤々話し合いながら、今のデザインに辿り着いたのです。
デザインの指針として、ある古いSF映画に登場するロボットを標榜しておりました。
このロボットのデザインが秀逸で、佇まいとかパーツの少なさとか可動域の少なそうな感じが絶妙にダサい。
ダサいのですが、何とも言えない哀愁と、一度見たら忘れられない魅力がありました。
このロボットの何とも言えない雰囲気を目指して、ロボットデザインをシコシコ描いておりました。
以下、「LEO」を最終的なデザインに落とし込んでいった推移をかいつまんでまとめてみます。
デザインの案出しが佳境に入ると、
量産していたロボットデザインを一度リセットして、フォルムを極限まで削ぎ落としました。
ゲーム画面は俯瞰視点です。その俯瞰視点で見て、最低限ヒト型ロボットだと認識できるフォルム。
ここに「さりげなく個性的な特徴≒違和感」を付け加えようと、ディレクターさんと色々検討しました。
ゲーム画面中、キャラは背中を向けていることが多いです。ということで背中に特徴を!
まずは背中にベルを付けました。チリーン。可愛いですね。
次に頭部です。ゲーム視点では顔面は見えにくいですが、顔はキャラの命。
最低限のさりげない特徴、ということで横に線を一筋、入れました。
不思議と線一本だけでも表情に見える気もします。
線を入れたら、顔が上下に分離しそうな気がしてきましたね。エイッ
パカッ
開いた中はカラッポです。
何か入れたくなってきました。
LEOの中には何が潜んでいるんだろう。。
チョコン
小さいLEOです。
コクピットに鎮座するパイロットのイメージです。
…おそらくこの小さなLEOの頭部にも、さらに小さなLEOが入っているでしょう。
そのさらに小さなLEOの頭部にも、さらにさらに小さな…無限宇宙です。
ステージにはヒト型の敵が大小様々なサイズで登場しますが、彼らは共通の構造をしている、というわけです。
頭部の隙間に挟まれて見える小さなロボットを黒目に見立てましょう。
ハイ、「サイクロプス×マトリョーシカ」ロボの出来上がり!