更新日時: 2010年8月27日 02:25
カテゴリー:日記

モンスターマスター・ジャッキーの日記(8)

日記 その1) 日記 その2) 日記 その3) 日記 その4) 日記 その5
日記 その6) (日記 その7

ヒロインガール 「と、飛ばされる! みんな、気をつけるんだ!」

「ブシュウウウウウ!」

「うわぁぁぁぁ! こんどはどこに飛ばされるんだぁぁぁ!?」


……………………………。


……………………。


……………。


……。


「はっ!? ここはいったいどこだ?」

100827_01.jpg(……海岸からだいぶ飛ばされてしまったようだな。)

「ふぅ……とりあえず、命拾いしたけど……あっ! あれは!」

「プリストガール! おい、だいじょうぶか!?」

プリストガール 「……う、うーん。あ……スライダーヒーロー……。」

プリストガール 「ねえさん……ねえさんたちはドコ?……。」

「さあ、オレも、気がついたらこの場所にいて。ここがどこかも、ぜんぜん分からないんだ……。」

プリストガール 「!ッ……」

「な、なんだよ、急に身構えたりして。
安心しな。そっちから襲ってこなきゃ、こっちだって手出しはしないさ。」

プリストガール 「……でもあなたは、大ねえさんのカタキ……」

「そりゃあ、お前のねえさんがいなくなったのは気の毒だと思うよ。
でも、死んだところを見たわけじゃないんだろ?
それを勝手に決めつけて。もしお前の大ねえさんってやつが生きてたら、カワイソウじゃないか。
大ねえさんを、信じてあげないの?」

プリストガール 「そ……それは……」


「……で? スライダーレッドとスライダーピンクを探すんだっけ?
どーせ仲間を探し出さないとオレのカラダを元に戻してくれないんだろ? スライダーヒーロー?」


(すまない。彼らのチカラがないと、切り離された私の体を元に戻すことはできないのだ。)

プリストガール 「……スライダー……レッド?」

「ああ、とにかく、オレはそいつを探さなくちゃいけないらしいんだ。」

プリストガール 「私……そいつの居場所……知ってる。」

「ええっ! マジですかぁ! ……あ、あイタタタ!

「アタマが、アタマが割れるようにイタいっ! いったいどうしちゃったんだよ!」

(くっ、何か強烈な思考波が、私の脳波と共鳴しているっ!
……こ、この思考波はっ……まさか!?)

(し、少年よ、この岡の裏手に回ってみてくれ……そ、そこに……)

「う、裏手ぇ……? あイタタタタ! わかったよ、行ってみるよ。
ヒィヒィ……」


「……ま、回り込んでみたけど……いったいナニがあるっていうんだよ?」

(!……その氷の壁にっ!……)

100827_02.jpg「わっ! 氷づけになった……スライダーヒーロー?……いや、ちがうぞ……」

(そいつは、し、死神……死神スライダークだっ!)

「死神スライダーク!?」

(つづく?)