見送る時、見送られる時。
突然、1通のメールが届いた。
「鈴木さん、6月末でスクエニを退社する事になったんですよ」
それは、よく面倒を見て頂いた情報システム部のAさんからのメールだった。
ここ数ヶ月、新しい開発環境を作る時に何かとサポートしてくれて
環境構築できたのはAさんのおかげだったりする。
ちょうど、隣人の河盛さんのPCサポートも行われていたので、
ダブルでお世話になっていた事になる。
退社の件は凄く驚いたが、すぐに一言だけメールの返事を書いた。
「Aさん、送別会しますよ!」
僕はサウンドをクリエイトする人間だが、サポートしてくれるスタッフがいて
成り立っている部分がとても大きい。
機材面でサポートしてくれるAさんもその一人だし、もちろんサウンド内にも、
PM(プロジェクト・マネージャー)濱本というスタッフが日々奮闘しているおかげで、
僕らは作業に集中する時間を得る事ができているわけだ。
さて、送別会では色々なお話ができた。
お互い年齢は下だと思っていたけど実はタメだったいう事w
音楽に造詣深いという事。
なんだ、話せば話す程もっと以前からお仕事したかったなぁ~、
なんて言いながら、あっと言う間に夜も更けていった。
最後に言ったAさんのセリフがとても印象に残っている。
「最終日まで全力でサポートしますから!」
どれだけ人の記憶に残り、残す事ができるだろうか。
形はなくても、残る言葉や印象は必ず存在する。
ふと、そんな事を考えながら帰路についた6月の夜の話でした。
今後のご健闘とご活躍をお祈り申し上げます。
Mitsuto Suzuki
【特記事項】
現在、パリで行われているJapan expo(6/30~7/6開催)にて、
「FINAL FANTASY XIII-2」のコンポーザー発表!
前作FF13の浜渦正志氏、
そしてスクエニサウンドチームの水田直志・鈴木光人が担当。