こんにちは、水田です。
僕たち音楽スタッフのブログやTwitterでのつぶやきに、ときどき「マスタリング」という単語が出てきますよね。
同じようなスタジオで作業しているイメージから、たまに「レコーディング」と間違われることもあるのですが、「マスタリング」は、それとはまた違った作業なのです。
じゃ、いったい「マスタリング」とは何なのか。ごくかんたんにいいますと、「できあがった数々の曲を持ち寄って、一枚のCDとして完成させるための作業」というふうに言えると思います。
録音とミックスが終わってできあがった曲は、一曲一曲それぞれは完成していても、それを一枚のアルバムに入れるとなると、一曲ごとに音量の差が大きかったり、音質的にもばらつきがあったりと、そのままでは都合が悪いことが多いのです。
それを、マスタリングという工程で、音量のバランスをとり、音質を整え、アルバムの曲順に並べ替えて一枚のCDにまとめるというわけです。
たとえば、今度11月9日に発売される"FINAL FANTASY XI Original Soundtrack -PLUS-"
このアルバムに収録されている曲は、ほとんどがプレイステーション2の内蔵音源を使ってできているのですが、なかに数曲だけ、プロモーション用として一般の音源で作成されている曲があります。
単純に並べてみると、やはりゲーム機から録音したものと一般の音源では差が目立ちます。
そこでマスタリングという作業で、並べて聴いても違和感がないようにするのです。
(つづく)