SQUARE ENIX MUSIC BLOG Composers & Synhesizer Programmers

河盛 慶次 Keiji Kawamori

河盛です。どんな人物かはblogを覗いてもらえると解る仕組みになってます! プチ開発の裏側なんかも掲載出来ればなぁと考えてます。

河盛 慶次

Force Your Way

今日はゲーム音楽制作で良くある一つの楽曲を色々なバリエーションでの話。
Final Fantasy VIIIより「Force Your Way」曲の場合。
下で試聴できるようになってます。

・オリジナルバージョン

会社に入って初めてマニュピレート(内蔵音源、音色作成作業)したボス曲。
ゲームハードの仕様上、凄く少ない容量に楽器の音色と譜面のデータを実装しなければいけない時代。ゲームの音楽はCDからストリーミングで鳴っていると少し勘違いしたまま入社したので(笑)この内蔵音源作業、最初は凄く苦労した憶えが。。。
慣れてくるとこの少ない容量に収める作業、パズルゲームとなんとなくく似てる気がして良い音色で少ないスペースにばっちり収まると、凄い爽快感!


THE BLACK MAGES バージョン

バンドで演奏して凄く盛りあがる曲。
この曲をライブで全部ダウンピッキングで弾いた後、腕がつりそうになり次の曲で
ずっと「腕、つる~~~まずい!!痛い」と心の中で絶叫しながら弾いたのは
今となっては良い思い出。その後は素直にオルタネイトピッキングに(笑)
中間部分のギターソロ、オルガンソロバトルが熱い!
ソロの後、ゆったりしたテンポになりメロディアスなギターの部分がきて静と動のメリハリも気持ちいいアレンジです。


DISSIDIA 012 FINAL FANTASY バージョン

アレンジを担当。
ドラムはシンプルながら少し荒々しい感じにシンセメロがのってくるといいかなと考えながら作成した記憶が。
普段はベースを弾くのですが、このアレンジはギターが簡単なので自分で弾いてベースは打ち込みです。
このバージョンでゲーム中のバトルが更に盛りあがってくれてれば最高なんですがいかがでしたでしょうか?

以上、3バージョンを紹介してみました。

この曲はどのバージョンもロックな要素があり比較的、似ていますが、チョコボ曲なんて本当に色々なジャンルのバージョンがありますし、ひとつの楽曲を多彩なバリエーションで聞けるのもゲーム音楽の楽しみのひとつ。
是非、自分の好きな楽曲の違うアレンジバージョンがないか機会があったら是非調べて見て下さいね。

あ!そういえば、現在、こんなコンテストも開催中です。http://ch.nicovideo.jp/channel/ff3

以上、河盛でした。

オリジナルバージョン

THE BLACK MAGES バージョン

DISSIDIA 012 FINAL FANTASY バージョン