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2017年03月03日

2028年 国連、タガート法を採択

オーグ・インシデントにより引き起こされた世界規模の危機に応え、国連は、機械系オーグメンテーション産業の規制を目的とするタガート法を拙速に採択。同法において、厳格な区分と認可制度が規定され、あらゆるオーグメンテーション製品の販売前に公式印章を取得することが義務づけられた。タガート法は、機械系オーグメンテーション製品とそれらの製造会社のみを対象とする。オーグ住民への暴行や差別が横行する事態に対応するため、世界の諸政府は、それぞれ独自にオーグ住民を「保護」するための法整備を進めていくこととなる。

 

オーグ権利連合、創設

オーグ住民もまたオーグ・インシデントの被害者であることを看過している多くの新法制に憤慨し、全世界の草の根レベルのオーグ支持団体が結束を強めていく。7月までに、これら団体は「オーグ権利連合」として再編され、タロス・ラッカーをリーダーとし指示を仰ぐようになる。

 

機械系オーグメンテーション産業、崩壊

タガート法、ならびに現地政府の規制・禁輸措置の二重苦にさいなまれ、機械系オーグメンテーション産業は崩壊を開始。ブラックマーケット業者や彼らを支援する犯罪組織の登場がさらなる追い打ちとなり、崩壊は決定的なものとなる。

 

バーサライフ、ミーガン・リードを採用

米国では、ミーガン・リードがバーサライフでの職を引き受け、サンフランシスコで新生活を始める。「オーキッド」と名付けられた彼女の新プロジェクトは、表向きはエイズ治療法の開発であったが、オーグ・インシデント以前に彼女がサリフ・インダストリーで行なっていた研究に大きく立脚したものだった。

 

プラハ政府、ウトゥレック団地を接収

プラハの新たな反オーグ政府が、サントー・グループとの契約を破棄し、ウトゥレック団地を接収。以後、同施設を未認可オーグの恒久的住居として使用することを宣言し、多数のオーグ住民を移住させる。ほどなく、ウトゥルック団地は「ゴーレムシティ」の通称で呼ばれることとなる。

 

ベルタワー・アソシエイツ、経営破綻

活動家のハッカー集団、コレクティブが、南沙諸島近海に位置するブラックサイト施設に関する詳細をリークしたことで、ベルタワー・アソシエイツの人身売買への関与が、全世界的な注目を集める。オーグ・インシデントによって特殊部隊人員の3分の1以上を失い、既に気息奄々であったベルタワー・アソシエイツは、これにより経営破綻となる。

 

タスクフォース29、結成

武器およびオーグメンテーションのブラックマーケットでの売買が未曾有の規模に到達する一方、各国の諜報機関は、全世界的に続発する大規模なテロ攻撃に対処できずにいた。この失態を国際的な情報共有制度の不備によるものと考えた国連は、インターポール監督下の総合対テロ諜報・即応部隊、タスクフォース29の結成を求め発議。責任者としてジョセフ・マンダリーが指名される。

 

タロス・ラッカー、ウトゥレック団地へ移住

ウトゥレック団地より日増しに広がる嫌がらせや虐待の噂に懸念を抱き、タロス・ラッカーが同団地への移住を決意。オーグ権利連合の事実上の本拠地となる。

 

タイヨン・メディカル、制御チップを発表

CEOの死去以来、おおむね沈黙を保っていたタイヨン・メディカル社が、同年年末、躍進的技術、制御チップの発明を発表。このチップをオーグメンテーションに埋め込むことで、ユーザーを「再び安全化」できると宣言する。反オーグメンテーション法の一貫として、このチップの埋め込みが、数カ国で義務化されることとなる。

 

アダム・ジェンセン、昏睡状態より覚醒

アラスカ州にて、アダム・ジェンセンと特徴が一致するオーグ男性が、世界保健機関が運営するリハビリセンター内で昏睡状態より覚醒。自分自身とそれまでの経緯に関して、当初は記憶があいまいな様子であったが、数週間以内に、アダム・ジェンセンの名がパンチェアの生存者リストに正式に追加されることとなる。