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2017年03月03日
頭+ハッキング: ステルス
ハッキング: ステルス
情報戦攪乱(IWO)オーグメンテーションは、コンピューターネットワークの侵入検知サブルーチンを妨害し、ハッキング攻撃を検知されることを防ぐ機能を持っている。
ルートキットVer. 1.0: コードレベル
IWOモジュールの基本動作モードでインストールされるのは、ルートキットVer. 1.0: コードレベルである。このルートキットは、セキュリティサブルーチンの脆弱性を即座に見つけ出してハッキングの検出を防ぐことができるのに加えて、システムのユーザーレジストリを改竄してハッカーに管理者権限を付与する機能を持っている。
ルートキットVer. 2.0: リジェネレーティブ
このモードでは、ハッカーの侵入を警告する信号を1000倍に増幅して無効化することが可能となる。ほとんどのシステムは、極度に増幅された信号を誤警報とみなし、自動的に消去してしまうのである。ただし高度なシステムの中には、これがルートキットによる工作であることを判別できるものも存在する。そういったシステムを欺瞞するためには、より強力なモードが必要である。
ルートキットVer. 3.0: ポリモルフィック
他のルートキットが有効に機能しない場合であっても、IWOには最後の手段が残されている。使用者の神経組織の情報処理経路にリジェネレーティブモードが完全に統合されていれば、ハッカーの存在を示す信号にポリモルフィックコードを混入させることができるのである。ポリモルフィックコードを仕込まれた信号には常時セルフスクランブルがかかり、これによってネットワーク側に信号が検知される確率は大幅に低下する。しかしここまでの攪乱機能を総動員しても、ノード占拠時にセキュリティアラートを作動させてしまう可能性をゼロにすることはできない。高度なハッキングを行う上では、別種のアンチセキュリティソフトウェアとの併用が強く推奨される。