機械系オーグ患者専用のヘルスケアクリニックの50院目がニューデリーにて開業。ヘイドン・スヨンはインタビューに応じ、このクリニックネットワークをリム・インターナショナルと正式に命名。
SEAC結成
ブエノスアイレスを本拠として、南米経済連合(SEAC)が結成。
オーグメント・バトル・チャレンジ(ABC)発足
新形態の総合格闘技、オーグメント・バトル・チャレンジ(ABC)が、アジア地域の地下興行として台頭。1年も経たず、12ヶ国で合法スポーツとして承認され、オンラインおよびラスベガスでの賭博が開始。
脳の特定部位を刺激することで、人間の基本的な認知機能を大幅に増幅可能な脳深部インプラントが、ダウン症の患者に移植される。
ヴィラマ・カルデラの惨事
アルゼンチンのヴィラマ・カルデラ火山に作られた複合施設が、予兆のない「超火山噴火」によって爆発。犠牲者は数十万人にも及び、アルゼンチン、チリ、ボリビアの広大な範囲が火山灰に覆われる。災害後の救助および復興活動では、オーグがその強化された能力を活用し、大きな存在感を示す。後の検証では、オーグの貢献が決定的な役割を果たしたと評価される。このヴィラマ惨事の余波により、経済面、環境面で長期的な反動が生じ、数十年に渡り全世界的な影響が残ることとなる。
IAAF、オーグ選手の協議参加を承認
IAAFがオリンピック競技に関する指針、慣行および規則に対して見直しを行なうことを発表。2016年夏季大会でのオーグ選手参加への展望が開ける。
アダム・ジェンセン、デトロイト市警へ任官
アダム・ジェンセンがデトロイト市警に採用される。
中国軍が、軍士官および諜報員に対して、脳深部知性増強インプラントの埋め込みを極秘裏に開始。
サウジ油田にテロ攻撃
サウジアラビアの油田に対して大規模なテロ攻撃が発生し、同国のインフラは壊滅。全世界規模の深刻なエネルギー危機が到来する。
グリーンリバー・エネルギー法案、米議会を通過
米議会は緊急集会を招集し、グリーンリバー・エネルギー法案を採択。ユタ、コロラド、ワイオミング各州に存在するシェールオイル鉱床の開発が決定する。
退役オーグ兵の採用増
肉体的に過酷な職場にて、退役オーグ兵が破格の高給で採用される事例が徐々に増加。
グリーンリバー法案の余波
グリーンリバー法案制定の余波を受け、迫り来るエネルギー危機を控えた国内の混乱に備えて、連邦緊急事態管理庁(FEMA)および国家安全保障局(NSA)に新たな権限が緊急譲与される。
地球軌道上での事件
地球軌道上にて事件が発生し、民間スペースシャトルのクルーが死亡する事態となる。パイロットの過失による事故とされたが、詳細は発表されず。同宙域で中国軍が活動していたという噂が広まる。
脳深部知性増強インプラントを施された中国軍パイロットが、フィリピンの米軍基地へ逃亡。米軍はただちにチップの分解解析を試行。
機械神派教会、創立
2011年に結成されたオーグメント支持派の疑似宗教団体、機械神派境界が正式な教会として認可される。
パンチェア・プロジェクト施工開始
北極海および世界各地のその他海洋にて、大規模地球工学実験施設、パンチェア・プロジェクトの施工が開始。同プロジェクトは、国連および国際合弁企業から資金融資を受け、鉄の種まきによって地球温暖化の緩和を目指す。
ロシア連邦国、建国
ロシア連邦にて新たに選挙が執り行われ、新たに選出された一連の議員らが全面的な改革を実行し、無血クーデターが成立。国名をロシア連邦国と改名し、国際政治の舞台にて強硬姿勢を固める。
サリフ・インダストリーが、米軍向けに脳深部知性増強チップを製造する極秘契約を入札なしで受注する。
ダラス、保護都市国家化を宣言
米ダラス市が、保護都市国家化を自主宣言。その後数年間で、いわゆる要塞都市がその他にも複数誕生することとなる。
上海、アッパー・シティ建設プロジェクト始動
急激な拡張によって、上海市の人口は限界点を迎えた。アッパー・シティ建設プロジェクトという野心的な工業化および都市建設計画が発案され、タイヨン・メディカルが他社に先駆けて参加指名を受注する。
豪州独立宣言
オーストラリアが独立を宣言し、オーストラリア共和国となる。6ヵ月後、ニュージーランドが準国家化。
加、ポールセン・プログラムを制定
カナダが、南の隣国アメリカからの経済的圧力に直面し、国境警備と軍事力の順次強化を目的としたポールセン・プログラムを制定。カナダ国内の豊富なオイルサンド鉱床の国有化を強行し、エネルギー資源を独占したことが大きな懸案事項となった。この時点より、米加の緊張が激化することとなる。