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(そいつは、し、死神……死神スライダークだっ!)
「死神スライダーク!?」
(死神スライダーク……かつてはスライダー・グリーンとして、
私たちとともにスライム族の平和を守っていた者だ)
(しかし、6年前、強敵スラキャンサーとの戦いで我々はもうひとりの仲間、
スライダー・イエローを失った)
「け、けっこう仲間がいっぱいいたんだな」
(グリーンはイエローを守ってやれなかったことで自責の念にかられ、
そのうち、最強のチカラを求めるようになった……)
(そして、グリーンは、この地に眠っていた大魔王エスタークと契約を交わし、
手を出してしまったのだ、“進化の秘法”に……)
(グリーンはスライム族最強のチカラを手に入れた。だが、こいつはもはや魔界の住人だ……。
もう、スライム族を守る使命すら、覚えてはいない)
(だが、なぜ、私に“共鳴”した……? この氷づけの中で、意識を持っているのか……?)
<……………シ……>
「うわっ、なんか、また頭に響いてきたっ……」
<………シ………ロ………>
「……しろ? 何をしろっていうんだ? ここから出してほしいのか?」
<……ウ……シ……ロ……>
「へっ? 後ろ? 後ろって……」
「シューーーーーーッ」
「うわわっ! でた! スラキャンサー!?」
(まだつづく?)
カテゴリー:日記