ナノブレイド(試験用)
ナノブレイドは、サイバーアームプロテーゼに取り付けるアタッチメントである。使用時以外はアーム内部に収納することができる。主に近接戦闘用の武器として使用されるが、飛び道具としての機能も持つ。
インパクトショット
長方形のような独特の形状を持つナノブレイドの刃は、クロスボウの矢のように発射することもできる。発射されたブレイドは、敵を吹き飛ばして致命傷を負わせるに十分な威力を有している。
エクスプロシブ・ヒートブレイド
ナノブレイドを構成するグラファイトの各層の間に、少量の液体炸薬を注入する。ブレイドが熱せられると化学反応が発生し、爆発によってブレイドの表面部を吹き飛ばす。吹き飛んだ表面部は多数の小片となって飛散し、有効範囲内の敵に致命傷を負わせる。
イカルス・ランディング
イカルス・ランディングシステムは、極めて高い場所から落下した際に負傷せずに着地するための安全装置である。
落下速度調節機能
センサーが急速な下向きのGを感知すると、ハイフォール・セーフガードシステムが自動的に固定焦点電磁レンズフィールドを発生させて落下面に展開し、安全な着地を可能にする。電磁場を着地点の周囲に広げて衝撃波を発生させるイカルス・ストライクによって、付近にいる敵を失神させることもできる。
クイックシルバー反射神経ブースター
クイックシルバー反射神経ブースターは、人体の神経系の働きを加速させるオーグメンテーションである。これにより発揮される強い筋力と高度な敏捷性は、軍人やアスリートなどにとっては大きな武器となる。
マルチプル・テイクダウン
パラエストラ・ソフトウェアをアップグレードし、Eye-Know網膜プロテーゼ、サイバーアームプロテーゼ、そしてクイックシルバー反射神経ブースターを活用すれば、2人の敵を同時に無力化することができる。身体トラッキングソフトウェアとサイバーアームプロテーゼの密接な連動によって、極めて複雑かつ正確な動作が可能となるため、制圧に失敗する可能性はほぼ皆無と言ってよい。
タイフーン
タイフーン・エクスプロシブシステムは、相互に連動して作動する複数基の電磁ランチャーを身体各所に内蔵し、脊椎基部のターゲットプロセッサーと接続したものである。システムを起動すると、周囲360度に液晶エラストマー弾が一斉発射される。使用弾薬は致死性または非致死性のいずれかを選択できるが、一度選択すると後からの変更はできない。
モード選択
タイフーン自体は致死性・非致死性のどちらの弾薬も発射できるよう設計されているが、1つのシステムに組み込むことができるのはいずれか片方の発射モードのみである。
フォーカス・エンハンスメント(試験用)
フォーカス・エンハンスメントは使用者の神経系に組み込まれ、神経制御システムとの連動によって知覚速度を一時的に向上させる機能を持つ。反射神経ブースターに類似したシステムであり、使用者の副交感神経に刺激を加えることで反応速度を速めるのである。
神経制御システム
神経制御システム・ハミングバード-9はフォーカス・エンハンスメントの機能補助用メカニズムであり、使用者の神経に致命的な負荷がかかることを防ぐため、活動限界到達時には自動的にセーフティプロトコルが発動するようになっている。動力源であるバイオセルのエネルギーが空になると、強制的にシステムが停止するのである。