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LIGHTNING RETURNS FINAL FANTASY XIII  Rec風景(フィールドレコーディング編)

フィールドレコーディングを行ってきました。
Where: 大田区~川崎近辺

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今回は何年も使いまわししている音に飽きてたのでアップデートがてら録音。
いわゆる「環境音」ですね。
ある程度目星をつけておいたポイントでランダムに録音して持ち帰り、
加工してライブラリーとして使用します。

明確な音が欲しい時は録音する方が早かったり、
思いもよらないサウンドが録音できたりと、普段の「仕事耳」とはまた違った
新鮮な素材に当たる可能性が高く、何よりオリジナル性に尽きます。

(難点はおっさんが機材とヘッドホン姿でうろうろしている怪しさ120%な点)


今回録音したネタでリズムを組んで使用しようと思ってます。

 ではみなさん、良い週末を!

Mitsuto Suzuki

Field Recording_130315

来月から開発に参加予定のプロジェクトで15年ぶりにイトケンさんこと

伊藤賢治さんとご一緒にお仕事をさせて頂く事になりました。

  昨日は山崎君とその打ち合わせでした。

15年前と言えば、伊藤さんも自分もまだ20代でした。

「チョコボレーシング」というプレステ1のゲームの開発を一緒にやらせて頂いて以来です。

チョコボレーシングはプレステ1というハードの中でも、音楽に使えるメモリーが他の弊社タイトルに比べて著しく少なく、音楽の内蔵音源化制作にはえらく苦労したのを思い出します。

当時512kバイトのサウンドメモリーを効果音と半々ずつ分けて使う→→重要なイベントシーンなどの場合、効果音のメモリーをそこだけ更に少し解放してもらい、半分以上使うなんてことが定番だったのですが、チョコボレーシングはメモリー全体の1/4の128kバイトしかメモリーがもらえなかったのです。

そこでプロジェクト開発開始時点で伊藤さんとメモリーが非常に厳しい中どうやったらいいものが出来るかなど話し合ったのでした。

メモリーの少ない分、サンプリングレートを落とさざるを得なかったので、代わりに、プラグインで派手にEQやコンプをかけてごまかしたりしていたのですよ。そして何より生音系の楽器よりシンセの音色を多用しました。

シンセの音色だと波形のループが組みやすいので、メモリーが減らしやすいのです。

とはいえ、この少ない1曲辺り128kバイトのメモリーの中に贅沢にも

アナログシンセの名器Prophet5、MIDI MINI 、Roland JUPITER8,

Nord Leadなどで僕が一から作った音をサンプリングしては詰め込むという非常に手間と時間のかかる贅沢な作り方をしたのでした。

他にAKAIS3200,Emu IV,Emu Audity2000、Ensoniq MR Rack、Korg Trinity、Roland JV1080,Kurzweil K2500,Alesis DM5,Sample cellなんかも使ったかな。

楽器音を録音する際にはApogeeのAD/DAコンバーターを使っていました。(当時これだけで100万以上!)

最後にサントラを作る時には、当時のプレステ1のDAコンバーター(オーディオ出力)から音を鳴らさずに、秋葉原に行って、デジタルアウトに改造できるチップパーツを買ってきてプレステ1を改造して音楽出力したりしました。(もちろん自己責任でですけど^^;)

いやぁ懐かしい。昨日は色々と当時の話で盛り上がりました。

機会があったら是非サントラも聴いて頂きたいです。

15年まですので、時代を感じる部分もありますが、一から作った音色はオリジナリティーがあり、今でも個性的に感じられる所もたくさんあるかと思いますよ。

というわけで、来月から頑張りたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

(その前に他にやることが山のようにあるんですけどね^^;)

 

心配マンはサマソニでシガーロスのライブ中に寝たそうです。笑

あんな暑くて人多い中でよく寝れるな〜

分からなくもないけど。

 

すばせか LIVEのチケットはこちら(このライブは寝れないぜ!)

http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/subarashiki_live2nd/

 

kawa0314.JPG本日のレコーディング。
リアルタイムのレコーディング風景の方は先程レポートされていますので、ちょっと違う視点からのレポート。

写真は、スタジオに置かれているミキサー卓(沢山の楽器の音量バランスを調節する機材)
沢山レコーディングスタジオはありますが、このミキサー卓が置かれているスタジオは
日本では1、2箇所しかありません。
この写真では分かりづらいのですが全体で見ると宇宙船のコクピットのような感じで
卓の前に座るとちょっとワクワクします(笑)
取り音も非常に良くて、本日録音した楽曲の完成が楽しみです。


下記リンク、レコーディング風景の記事(速報版)
になります。是非、併せてお読み下さい^^
http://blog.jp.square-enix.com/music/cm_blog/2013/03/recording.html

以上、河盛でした。

昨日のZAXさんに引き続き同じくPay Money To my Pain(PTP)のBassのT$UYO$HIさん。

FF零式、去年の第一回目のライブも参加してくれてます。

Bass弾きですが、物事を冷静に捉えて的確に判断できる人だと思います。

うちに遊びに来たりした時は音楽の話から時事放談まで色んな話になります。笑

第一回のライブも本番前日までアンコール前はTwisterじゃなくて他の曲にしていたんですが

T$UYO$HI「Twisterで終わる方が盛り上がるし、ファンの皆も盛り上がるしその方が喜ぶんじゃない?」

自分「確かに! 変えよう」

と言う感じで、ただBassを弾くだけじゃなくて、全体をちゃんと見ていてくれる人です。

そんなT$UYO$HIさんもThe Death Marchのメンバーとして今回も参加します。

チケットは下記まで。

http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/subarashiki_live2nd/

よろしくお願いします!

 

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