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鈴木 光人 Mitsuto Suzuki

『ファイナルファンタジー VII リメイク』、『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』、『メビウス ファイナルファンタジー』、『スクールガールストライカーズ』などを担当。近年ではゲームのみならず、TVアニメ『スクールガールストライカーズ Animation Channel』の楽曲制作、音楽専門誌での機材レビュー執筆や舞台音楽の制作にも携わっており、多方面で才能を発揮している。

鈴木 光人

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hibiku  By Katsuhiro Chiba

お盆休みの方も多いのではないでしょうか?

さて、今日は古くからの友人である電子音楽家katsuhiro Chibaが
クールでユニークなiOSアプリをリリースしたのでご紹介。

「hibiku」
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copyright (c) 2013 Katsuhiro Chiba, All rights reserved.

サウンド系アプリのカテゴリですが、音を奏でるわけではなく、
日常音に残響を加える事に特化したアプリで、視点がもう完全に独自まっしぐらです。
さて残響とは?
身近な所ではお風呂でのエコー効果やエレベーターホールでのリバーブなどを
イメージするとわかりやすいかも。

もちろん残響と言っても色々なパターンがあるのですが、
katsuhiro Chibaのリバーブプログラム(chiverbって言うらしいですw)、
特筆して「残響」の美しさにこだわったリバーブを楽しめます。
まずはiPhoneにイヤフォンを挿しマイクにむかって口笛や手を叩くだけで
その魅力が分かる筈。
そう、もはやこの残響自体が一つの作品。

まぁ細かい事を言葉で説明するよりも、
興味を持たれた方はオフィシャルへGo!

http://audiooo.com/hibiku/

そしてこの「hibiku」7月後半リリース直後に、
既に日本AppStore有料アプリ総合1位を達成したとの事で、
てっぺんを取った模様です、素晴らしい。
暑い夏も「hibuku」で少しは涼しくなるかも?
ならねーかw

是非、チェック下さい~。

以上、鈴木週報「お盆」編でした~。
ではみなさん、良い週末を!

Mitsuto Suzuki

IEEE1394

機材の入れ替えに伴って、オーディオインターフェイスのケーブルを
諸々試行錯誤。
相性チェックとトラブル対策を兼ねて色々と試しています。
あ、持ち出し用ね。

にしても、、、

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・9pin-6pin 変換ケーブル
・FireWire変換アダプタ
・Firewire400ケーブル(4m)
・Thunderbolt to Firewire アダプタ


多すぎないか、、。
便利なのかなんなのかわかんないし、
やっぱり直接Macに挿したくなるな。


ではみなさん、良い週末を!

Mitsuto Suzuki

代休という名の休暇中

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ではみなさん、良い週末を!


Mitsuto Suzuki

LIGHTNING RETURNS:FINAL FANTASY XIII Rec風景(オーシャン・ウェイ・レコーディング編)

今週は、東京⇔ナッシュビルでリモートレコーディングを行ったのでその模様について。

リモートレコーディング。
ええっと、要はネット回線を使って遠隔で録音する方法で、
極論を言うとこの環境があれば、世界中のどのスタジオでも日本と繋ぎながら
遠隔レコーディングが可能となります。
そして今回は日本(スクエニ)とアメリカ(オーシャン・ウェイ・レコーディングスタジオ)を結んで行いました。

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パートナーはFFXIII-2でもお世話になった作・編曲家のとくさしけんご。
鋭いオーケストレーションを披露。他の曲ではピアノをお願いしたりも。

さて、便利そうなこのレコーディングにもメリット、デメリットは当然あります。
モニター音質はmp3クオリティですし、たまに回線にノイズも入ります。
(これは通信環境にも左右される)
レイテンシーも当然ありますが、一度録音を始めると大体録りっぱなしなので、
拍単位でパンチインでもしない限りまったく問題ありません。
あったとしても自分でオペレート、ロケートするわけではないので、
全部現場側に任せちゃうのでほぼ関係なし。
現状、技術的な細かい部分は僕らで対処できる事でもないので、まぁそういう物です。

一番のメリットは、海外や現場に出向くことなく欲しい音が得られる事。
これに尽きます。僕らは譜面を目で追いながら、耳で確認、次の指示を素早く行う。

そして思い当たるデメリットと言えば、現場の雰囲気、空気を体感しつつ指示できない事位かな。
とはいえこれは、コストやスケジュール等の様々な条件を天秤にかけた上での判断なので、
そもそも別問題だったりもします。

あ、デメリットもう一つあった。
今回のケースでは時差かな、、、でもこれもねぇ、承知の上だしなぁ(笑)

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ディスプレイ越しにアメリカのオーシャン・ウェイ・レコーディングスタジオの録音模様。

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こちらは日本。コーディネートのベイカーさんとニコラスさん(アリーバエンタテインメント
専門的な音楽用語も即座に通訳、ストレスゼロ。

今回、とても良いテイクが録れました。
その場の空気と演奏を取り込むとは言え、波形になった地点で僕にとってはサンプルにすぎません。
これは日本でも海外でも同じです。
その「音」をどう処理して活かすかで全てが変わるという事。
実はここからが僕の本番で、最も「魔法」のかかる瞬間だったりします。
リモートレコーディングはその内の手段の一つとして効果的であると言えますし、
「海外の音なの~、いいでしょ?」っていうのも宣伝文句的に単純にアリでしょう。
そこから得られるもの、効果が生まれるなら十分に価値がある事だと思います。

弊社では度々リモートレコーディングを行ってます、模様はこちら。

山崎ブログ STAR GALAXY WarnerBros.The Eastwood Studio 音楽収録風景
http://blog.jp.square-enix.com/music/cm_blog/2013/05/star_galaxywarnerbrosthe_eastwood_studio.html

岩崎ブログ ネット時代のレコーディング
http://blog.jp.square-enix.com/music/cm_blog/2013/02/post_247.html


いよいよラストです。

ではみなさん、良い週末を!

Mitsuto Suzuki

Comic-conトレーラー公開

現在、サンディエゴで開催されているイベント「Comic-con 2013」で新PVが公開されました。
楽曲「LIGHTNING RETURNS」もPV用に特別編集バージョン。

 http://sqex.to/3hX

是非チェックを~!


ではみなさん、良い週末を!

Mitsuto Suzuki

【特記事項】
LIGHTNING RETURNS:FINAL FANTASY XIIIにもリミキサーとして参加頂いてる
Languageニューアルバムのコメントを書かせて頂きました。
Language magure music video trailer
http://www.youtube.com/watch?v=tJl2LBOSRkw&feature=youtu.be