SQUARE ENIX MUSIC BLOG Composers & Synhesizer Programmers

こんにちは、山中です。
SQchips ura.pngのサムネール画像

つい先日、とあるアレンジ盤の音源を制作しました。
そのアレンジ盤とはどちらかというと音数的にコンパクトな方向性のものでありました。
その音源を制作する前の構想段階では、
この楽器を使って、あの楽器を使って、ここをこうしてと…。
そして、そうだどうせならあの方にギターを弾いてもらおうと。
見事に妄想が膨らんでいきます。

この段階で多少わかってはいました…ん?やりすぎか?まぁ、いいやと。

そして、いざ制作に入るや否や2日で完成。
この段階ではもう完全にわかってました。

「絶対この方向性、コンセプトと違う。」

そんな気持ちを抑えながら、担当チェックへ。

担当E:「山中さん、やりすぎですねぇ~!わははは!」

勘の鋭いあなたならもうおわかりでしょう。そう「ボツ」です。

かくして、その後冷静な気持ちで別テイクを制作する事になり、
めでたく合計2つのテイクが完成し、
当初のテイクが行き場をさまよう事になりました。

当初のテイクも担当に渡してあるので、世に出るか出ないかは担当次第。

担当からの試聴OKも出たことですし、せっかくなんで未収録テイクの試聴でも。

その音源とは。何と武蔵伝からスカル=ピオン

スカル=ピオン

公式ブログスタートです。

諸々アップデートしていく予定なので、曲でもアップしようか?
でも、せっかくのオフィシャルなので、
サウンドスタッフ全員でリレーして曲でも作ったりするか。

例えば・・・
土台のフレーズや素材を用意して一人1パートづつダビングして返してもらって、
その状態をmp3で毎週アップとか。
そして完成形を48khz24BitでiTunesで配信するとか(どうですか?音事さん?)
延々続きますよ、これ。

なに?忙しい人が居るって?
じゃダメだなw


というわけでシンプルに、
業務に差し障りない範囲で徒然にポストしたい所存です。


継続は力なり。


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
原稿執筆しました。
サウンド&レコーディングマガジン7月号にKORG monotribeレビュー掲載。
http://www.rittor-music.co.jp/magazine/sr/
要チェック!

 

今回は画像+音源というゴージャスな作りになっております。(笑)
ハイ、まずは観ていただきましょう!聴いていただきましょう!

Sekito_Park.jpg

じめっとした陰鬱な感じがイイ雰囲気。雨の日の近所の公園です。安上がりだ〜

ラフなデモの音源ですので、部分的にひずみや超爆音の箇所がありますが、
このダイレクト感をお楽しみいただければ幸いです。

ミックスするのがめんどくさいのはナイショw

仕事用の音楽ではありませんが、仕事の音楽に似ている場合もあります。
あらがじめご了承くださいませ。(笑)

また非常に大きな音が出ますので、試聴の際には十分にお気をつけ下さい!!

80〜90年代のロック風味たっぷりですが、こう言うの大好きなのです。
意外とこう言う曲はゲーム中では使い道が無いです、うわはは!!
本日は以上です、それではまた!!




...Dark Forest

Vocal     小柳淳子
作詞        Steve Parker(義理の兄ですw)
作/編曲     つよしの部屋(ギターも弾いてますw)

Dark Forest

どうもこんにちは、水田です。

IMG_1972.jpg

さて、写真の電子ピアノ、これまた何のへんてつもないピアノなのですが、

実はこのピアノ、ある方が使われていたものをもらった、お下がりのピアノなのです。


まだ会社が目黒にあったころ、僕は大阪の開発部から東京に移ってきました。

引っ越してきた日、僕の入るブースの場所を教えてもらい、荷物を運び込もうとドアを開けましたが、何かにひっかかっているのか途中までしかとびらがひらきません。

あれ、とおもって中をのぞくと、このピアノにドアが当たっています。

からだをよこ向きにしてブースに入ってみると...、

部屋の広さ(狭さ)からいうと明らかにピアノが大きすぎる! ドア開かないし...。

一瞬、ぼくはこのピアノを運び出して持って行ってもらおうかと思いました。

でも、ふと思いなおして、この部屋に前にいた人はこのピアノを弾いていろいろ曲を作ってきたのかなー、うーん、これも何かの縁、やっぱり使わせてもらおうと思いそのまま部屋に置いておくことにしました。

そしていまでも、ここにあるというわけです。

さて、ピアノの元の持ち主はだれかというと、あの崎元仁さんです。

ちょうどそのとき、崎元さんは「ベイグラントストーリー」を作り終えたころでした。

このピアノも「ベイグラント...」の曲づくりに使われたのでしょうね。

「ラスト レムナント」のレコーディングに関しては日を分けて何回か行いましたが、今回はエンディング曲のレコーディングに関して少し触れてみたいと思います。

エンディングはボーカル入りの楽曲なのですが、当初から「挿入歌」や「主題歌」としての位置付けはせずに、あくまでもイベント曲として作成しました。(←ココ、こだわりの部分ですw)

歌手は業界でも有名なドナ・バークさん。
当日は風邪をお召しになったようで、こられたときは少し鼻声...。(ぅ、やばいかも?

しかしながら、まずはウォームアップがてら軽く歌ってもらうことにしたのですが、そんなコチラの不安もすぐに吹き飛びました。さすがは筋金入りのプロフェッショナルです!!


Drums01.JPG
「ラスト レムナント」エンディング曲のドラムレコーディング

エンディング曲のレコーディングは、バンドアンサンブルの部分がありますので、以下のような順番で録音を行い、最後に(サラウンド5.1chの)ミックスダウンを行う方法をとっています。

1.オーケストレーションのトラック(前々日に録音済み)
2.ドラム、ベース、ギターのトラック(前日に録音済み)
3.ボーカルのトラック

今回のドラマーはロバート・グレイ、ベースは我らが山中康央、そしてギターはワタクシが演奏しておりますが、テーマの4/4拍子から、サビの3/4拍子もなんなくこなせておりまして大したもんです。ロバートは「おもしろい曲!」と言ってましたが、いえいえこれは悲しい曲なのですよ、うわはは...。

ドラムのレコーディングに関しては、専門のドラムチューナー?さんをお願いして、楽曲のKeyを確認してもらい、とけ込みすぎず、浮きすぎず、程よいKeyでチューニングを施していただきました。これが地味な作業なのですが効果絶大です。

ほんとかなー?と思われる方はぜひ「ラスト レムナント オリジナルサウンドトラックCD」で確認してみてください。ドナ・バークさんの筋金も入ってますぜ。(またコレだ!w)


と、前回の予告で引っ張ったわりに普通な感じで申し訳ないような気も?

いやいや、これ制作側としては非常に重要なのですよー!!


さてさて、次回はどんな切り口にするか?それは...
次回のお楽しみということで!!(笑)