SQUARE ENIX MUSIC BLOG Composers & Synhesizer Programmers

さて今回は...

クロノ・トリガー(プレイステーション版)です。

実はゲーム本編のBGMには全く関わっておらず、追加になったアニメーションムービー
部分の楽曲の編曲のみとなってます。

Sekito_CT.jpg
クロノ・トリガー (PS1)オリジナル・サウンドトラック

MA(
映像制作で使用される場合のMulti Audioの略語)はアニメーションムービーを担当された
東映アニメーションさんの自社スタジオだったような?
効果音を担当されていたのもアニメの音効さんで、ゲーム業界の定番ProToolsによる
編集ではなくて、「AKAI DD1000」と言うワタクシには見慣れないモノでした。

相当使い込まれていて、手が当たる部分的は塗装もはがれていました。←こう言うのにしびれますw

作業開始。編集スピードが速いのなんのって、手元を見ているだけでは何をやっている
のかさっぱりわかりません。見る見るうちにガシガシ効果音が付いて行く様には圧倒
されっぱなしでした。

無事に作業終了となりましたが、元のムービーとPS1実機再生時のフレーム
レートが違う
ため、イベント用ムービー中の「ネズミがまばたきする」部分のコマが落ちてしまって、
PS1ムービーでは「ネズミはまばたきをしない」部分になってますが、おそらく誰も気が
つかない...と言うか、仕様変更というやつですね。(笑)

効果音は残っていたのか?取り去ったのか?
今となってはもう覚えていませんが、むむむ...気になるところです。

音楽の方は当時はまだ音源がAKAIやEmuのサンプラーが主流で、アウトボードも使って
いたので、サンプラーのメモリの容量や楽曲ごとのアウトボードのパラメータの管理など
(トータルリコールが出来ないので)相当苦労したような? いまならPCで一括管理できますが...。

まーより良い時代になったものですな!!

こんにちは、山中です。
SQchips ura.pngのサムネール画像

つい先日、とあるアレンジ盤の音源を制作しました。
そのアレンジ盤とはどちらかというと音数的にコンパクトな方向性のものでありました。
その音源を制作する前の構想段階では、
この楽器を使って、あの楽器を使って、ここをこうしてと…。
そして、そうだどうせならあの方にギターを弾いてもらおうと。
見事に妄想が膨らんでいきます。

この段階で多少わかってはいました…ん?やりすぎか?まぁ、いいやと。

そして、いざ制作に入るや否や2日で完成。
この段階ではもう完全にわかってました。

「絶対この方向性、コンセプトと違う。」

そんな気持ちを抑えながら、担当チェックへ。

担当E:「山中さん、やりすぎですねぇ~!わははは!」

勘の鋭いあなたならもうおわかりでしょう。そう「ボツ」です。

かくして、その後冷静な気持ちで別テイクを制作する事になり、
めでたく合計2つのテイクが完成し、
当初のテイクが行き場をさまよう事になりました。

当初のテイクも担当に渡してあるので、世に出るか出ないかは担当次第。

担当からの試聴OKも出たことですし、せっかくなんで未収録テイクの試聴でも。

その音源とは。何と武蔵伝からスカル=ピオン

スカル=ピオン

公式ブログスタートです。

諸々アップデートしていく予定なので、曲でもアップしようか?
でも、せっかくのオフィシャルなので、
サウンドスタッフ全員でリレーして曲でも作ったりするか。

例えば・・・
土台のフレーズや素材を用意して一人1パートづつダビングして返してもらって、
その状態をmp3で毎週アップとか。
そして完成形を48khz24BitでiTunesで配信するとか(どうですか?音事さん?)
延々続きますよ、これ。

なに?忙しい人が居るって?
じゃダメだなw


というわけでシンプルに、
業務に差し障りない範囲で徒然にポストしたい所存です。


継続は力なり。


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
原稿執筆しました。
サウンド&レコーディングマガジン7月号にKORG monotribeレビュー掲載。
http://www.rittor-music.co.jp/magazine/sr/
要チェック!

 

今回は画像+音源というゴージャスな作りになっております。(笑)
ハイ、まずは観ていただきましょう!聴いていただきましょう!

Sekito_Park.jpg

じめっとした陰鬱な感じがイイ雰囲気。雨の日の近所の公園です。安上がりだ〜

ラフなデモの音源ですので、部分的にひずみや超爆音の箇所がありますが、
このダイレクト感をお楽しみいただければ幸いです。

ミックスするのがめんどくさいのはナイショw

仕事用の音楽ではありませんが、仕事の音楽に似ている場合もあります。
あらがじめご了承くださいませ。(笑)

また非常に大きな音が出ますので、試聴の際には十分にお気をつけ下さい!!

80〜90年代のロック風味たっぷりですが、こう言うの大好きなのです。
意外とこう言う曲はゲーム中では使い道が無いです、うわはは!!
本日は以上です、それではまた!!




...Dark Forest

Vocal     小柳淳子
作詞        Steve Parker(義理の兄ですw)
作/編曲     つよしの部屋(ギターも弾いてますw)

Dark Forest

どうもこんにちは、水田です。

IMG_1972.jpg

さて、写真の電子ピアノ、これまた何のへんてつもないピアノなのですが、

実はこのピアノ、ある方が使われていたものをもらった、お下がりのピアノなのです。


まだ会社が目黒にあったころ、僕は大阪の開発部から東京に移ってきました。

引っ越してきた日、僕の入るブースの場所を教えてもらい、荷物を運び込もうとドアを開けましたが、何かにひっかかっているのか途中までしかとびらがひらきません。

あれ、とおもって中をのぞくと、このピアノにドアが当たっています。

からだをよこ向きにしてブースに入ってみると...、

部屋の広さ(狭さ)からいうと明らかにピアノが大きすぎる! ドア開かないし...。

一瞬、ぼくはこのピアノを運び出して持って行ってもらおうかと思いました。

でも、ふと思いなおして、この部屋に前にいた人はこのピアノを弾いていろいろ曲を作ってきたのかなー、うーん、これも何かの縁、やっぱり使わせてもらおうと思いそのまま部屋に置いておくことにしました。

そしていまでも、ここにあるというわけです。

さて、ピアノの元の持ち主はだれかというと、あの崎元仁さんです。

ちょうどそのとき、崎元さんは「ベイグラントストーリー」を作り終えたころでした。

このピアノも「ベイグラント...」の曲づくりに使われたのでしょうね。