SQUARE ENIX MUSIC BLOG Composers & Synhesizer Programmers

私の黄色い鳥


サウンドチームの河盛・水田と曲の割り振りミーティングを行っている時、
チョコボ担当をどうするかという話になり、

「任せて下さい、俺やりますよ~」

と、軽く挙手。
しかし、よく考えたら僕は今年チョコボを作るのは4バージョン目という事に、
後になって気付いたw
ロードオブヴァーミリオン、SQシリーズ(2バージョン)、
そして現在進行中のFINAL FANTASY XIII-2版での話。


そして、ある日メールボックスを開くと、
鳥山さん(FF13-2ディレクター)からメールがきていて、


「余力があればでいいのですが、チョコボもう一個バージョンが欲しいのですが~」

「なんと!」

これには流石に驚いたが、

「いいですね!」

と、これまた軽く返信してしまった。


これ程チョコボを身近に感じる年は、そうそうないだろう、と思う。
2011年、夏。

 

ではみなさん、良い週末を!


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
海外取材を受けました。
http://indiegames.com/2011/08/yamaoka_suzuki_tanaka.html
http://www.jeriaska.com/?p=703

Rec風景(ボーカル編)


毎日暑いですね。

さて、今日はボーカル収録を行っているので、
収録現場からお届け致します。
今日のメンツはこのような感じ。

ボーカル :Origa
作詞   :掛川陽介
エンジニア:松田正博

Origaさんは、
『攻殻機動隊』等で素敵な歌声を聴いた事がある人も多いのではないでしょうか?
今回、ボーカルを依頼する事になった経緯はまた別の機会でお話する事にしますが、
収録は順調で、もう圧倒的の一言です。

僕はディレクションを行う時、事前にポイントだけお伝えして
あとはアーティスト本人に自由にお任せするパターンが多いのですが、
今回はいつもに増して楽しんでますw
素晴らしいです。

そして先週のブログで先行して歌詞を載せておりますが、
作詞を担当して頂いている掛川さん。
アーティストでありDJでもあり作詞家でもあるって、なんでもできちゃいます。
今回はプロジェクト中盤から参加して頂いており、
がっつりと言葉を吟味してもらってます。

まっちゃんこと、松田さんは、
今まで色々な作品を一緒に作ってきたエンジニアの一人。
最近では『The 3rd Birthday』のマスタリングとか。
松田さんの綿密なミックスが好きなのと、言葉不要で仕事が進むので、
いつもお世話になってます、あとご近所さんってのもある(笑)


こんな感じで、ワイワイと今日も収録は続きます。


ではみなさん、良い週末を!


Mitsuto Suzuki

去年の9月に物語の幕を開けた「ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士」

いよいよ、この8日に終章後編が配信され、フィナーレを迎えました。

長かったような、短かったような一年。

音楽のほうも、作成開始から最終okまで、1年半近くおつきあいさせていただきました。

(ラスボスのベルの音色にこだわったため、ぎりぎりまで最終チェックが残り、

okとなったのは配信5日前の先週3日のことでした)

 

今作は、2D時代のFFの雰囲気を色濃く持つ作品ですので、音楽もそのころのゲーム音楽を意識し、

王道路線を突き進む、シンプルで歌いやすいメロディーを心がけて作ったのを思い出します。

当初は、曲数もなるべく少なくしようと話し合ってはいましたが、

なんだかんだで40曲以上のボリュームになりました。

 

本作の大きな特徴のひとつに、プレーヤーの皆さんの意見を参考にしつつ、

1年かけてゲームとシナリオが完成されていくという、配信ゲームならではの仕掛けがありました。

これはとても面白い試みだったと思います。

音楽は、かなりの部分を前もって準備しておかなくてはならないのでなかなか難しいですが、

シナリオ同様みなさんのリクエストをきいて次の曲を作っていくというのが実現できれば、

ネット社会の今風で面白いかなと思いました。

機会があれば、そんなことにも挑戦したいですね。

 

それではここで、プロデューサーの時田さんから一言コメントをいただきましたので紹介したいと思います。

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水田との仕事は「半熟4」が初めてで

ガッツリとタッグを組むのはDS「光の4戦士」に続いて今回が二作目です!

光と闇のモチーフを生かすためフィールドとバトルは双方用意してもらいました。

終盤の音楽構成などはいい形でアイディアを出し合い、クライマックスらしい

盛り上がりが演出できたと思います。

iTunesでの配信もゴージャスに大盤振る舞いしました。

スマフォでの展開も絶賛画策中ですので、是非ご期待ください!

 

ジャカルタの星の下より 時田

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さて、物語の完結を記念して、本作のオリジナル・サウンドトラックが

iTunesストアでいよいよ発売開始されました。

1年分の思いが詰まった曲の数々、ぜひチェックしてみてください。

 

ここでは、ちょっとしたお礼の気持ちに、ラスボスの曲を1曲、フルコーラス試聴できるようにしましたので、

もしよければ聴いてみてくださいね。

(このページの一番下のボタンで聴けますよ)

 

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サウンドトラックの試聴ページはこちら

「ファイナルファンタジーレジェンズ 光と闇の戦士」公式ページ

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IMPERATOR

相互作用

他人とのコミュニケーションやふとしたきっかけが、
アイデアに繋がる事があります。
そしてそれをキャッチし形にするのが楽しみだったりします。

関戸さんとも話していたのですが、
このブログも情報発信と共にコミュニケーションの場として、
僕達自身が活用させてもらっているのかもしれません。

さて、先日、作詞家さんに依頼していた歌詞が届きました。
ある時はデモ曲を聴いてもらい、ある時は絵を見てもらい、
お互い同時進行で進めたこの歌詞はゲームという題材を元に、
相互作用によって生まれたものでまさにキャッチボール。
ゲーム中で世界を彩る要素の一つとして機能するのが今から楽しみです。

ちなみ来週、この歌を収録予定なのですが、
先行で歌詞を載せちゃいます。
(いいですよね?いいですね、きっと)
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「Local Cosmos」

Do you remember a touch of the wind on you?
Softer than whispers of angel that falls in love 
Do you remember the sound of the ocean waves?
Breaking alone time after time, ah

Believing in magic can make you strong
Tell everyone that this is a place where you belong

Ah, everything looks shiny in the sun
A day in your life
Close your eyes to find yourself
In wonderful world
Ah, everything feels like your fantasy
A night in your life
Close your eyes to find yourself
In mystic time line   

<抄訳>

あの風の感触をおぼえてる?
恋に落ちた天使の囁きよりもやわらかい
静かにくりかえす
あの波の音をおぼえてる?

奇跡を信じることで人は強くなる
ここがきみのいるべき場所だってみんなに告げて

太陽の光のなかですべてが輝いて見える
人生のある日
目を閉じて、自分がすばらしい世界に
生まれてきた事実に気づこう
すべてが幻のように思えてくる
人生のある夜
目を閉じて、自分が不思議な時の流れのなかに
存在している事実に目覚めよう
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来週は収録現場からお届け致します。

ではみなさん、良い週末を!

Mitsuto Suzuki 

さてさて、みなさまお暑い中いかがお過ごしでしょうか?
残暑お見舞い申し上げます  m(_ _)m



うぇ〜!?
昨日、暑中お見舞い申し上げたばかりなのに?
こう言うネタが大好きなんですゼーッ!!(笑)

さてさて、「昼」があれば「夜」もあるんでしょ?ってことで「ゆうぐれ」です。
なんて安易なw

Sekito_ゆうぐれ.jpg携帯電話のカメラで撮影したので暗いのはちょっといまいちですがw

今回も前回同様のアウトテイクでメモ録音となってます。

ギターのトラックに関してはフィンガーノイズも多く、差し替えたいところなのですが
う〜む、う〜む、う〜む、う〜むむむ...。

とりあえずこのままいきましょう。(笑)
いろいろミスってたり、途中「プチュ」とか入ってますけれどもこの場合...


ネタの鮮度が最優先だゼーッ!!




アコースティックギターの録音には、コンデンサーマイク+ピエゾP.U.という2つの
マイクを使ってミックスしていますが、このピエゾP.U.と言うやつがくせ者でして...。
ギターのボディーに貼付けて弦の振動をとらえるマイクであるため、音の輪郭が録り
やすいのですが、こう言ったフィンガーノイズもガッツリ拾ってしまうんですね。

そもそもの弾き方である程度は抑える事が可能ですが、それをやっていなかった...。
まーそう言う事もあります、うわはは。


それでは今日はココまで〜!!



ゆうぐれ


作/編曲 関戸 剛




ゆうぐれ