SQUARE ENIX MUSIC BLOG Composers & Synhesizer Programmers

はい、今回もやってきました。
適当な画像にそれなりの音源を貼ると言うなんともアレな企画...失礼、レアな企画。(笑)
(更新が不定期になってきたのはやってみると意外と大変なことがわかり、うわはは!)

sekito_WmapGate.jpg未だ見ぬ広大な世界につながる巨大ゲート!さながらの画像...。ま、いつもの公園ですがw

さて、今回は「ラスト レムナント」からのぁちょ〜貴重なアウトテイク!?
この音源は確か?ベーシックな部分は、作/山中康央で、いわゆる上モノ部分をワタクシの
方でごにょごにょ作ったのだと思います。(笑)

ぉぉ!これこそ先代の「帰ってきたSEKITOクリニック」で触れていた...。
ワールドマップ曲ですぞっ〜!

ラフなデモの状態ですが、ベーシックな部分がしっかりしているのでなんとも良い雰囲気
になっています。 と、ワタクシタチは思っていますw

未だかつて見たことが無い広大な世界につながるゲートの前で、一歩踏み出す勇気とともに
この曲をお楽しみいただければ幸いでございます。

本日はココまで、それではまた!!




The gate leading to the world


作/編曲     山中康央・関戸 剛(ギターも弾いてますw)




The gate leading to the world

「PLAY MORE MUSIC」 「PLAY FOR YOU」


音楽を作る時に言葉、「歌詞」を扱う事があります。
メッセージ性のあるものから、ただひたすらループするだけのボイスなど、
扱いは様々ですが、どれも曲の世界観を形成する要素の一つです。

僕の場合は曲先行で作る事がほとんどなので、後で言葉を乗せる時に、
ちょっとしたパズル感覚になって楽しい場合と、

「ちょっと、メロディ変更しまーす」

って事もあったりしますw
かっこよく変化していくのなら喜んで、という考え方ですね。


さて、前ふりはこの位にして、

ghm山岡晃氏の呼びかけによる被災地支援の為の
チャリティアルバムに参加しました。
売り上げ100%を義援金として寄付されるこのアルバムには、
国内外のビデオゲームコンポーザーが多数参加されています。

http://playforjapan.org/album/albumartists/

お話を頂いて2日程で仕上げた「Play For You」という楽曲は、
「PLAY MORE MUSIC」「PLAY FOR YOU」というボイスが延々と繰り返される、
オールドスクールなエレクトロチューン。
そしていつもと違うのは、シンプルですが歌詞に特化したメッセージがある事。

USA、UK、カナダでは先日よりiTunes配信がスタートしており、
それら以外の国では7/15配信開始です。


さて、七夕が過ぎて梅雨明けもいよいよかな?
みなさん、良い週末を!


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
Play For Japan: The Album
http://itunes.apple.com/us/album/play-for-japan-the-album/id448514968

岩崎です。
ツイッターのTLを読んでいたら、
今日はFF9の発売11周年だと気付きました。

僕はFF9には直接かかわっていませんが、それでも思い出深いエピーソードがあります。
今日はちょっとその事に触れてみますね。

FF9といえばハワイのホノルルで開発したタイトルです。
我がサウンドからは、植松さんを筆頭に4人のスタッフが約一年間ホノルルに出向して開発に関わっていました。


 1999年12月のある月曜日の事でした。
打ち合わせで、ホノルルから一時帰国していた植松さんに廊下でばったり会いました。
もうホノルルに帰られる直前だったと思います。
そこで、言われたのが、
植「おい岩崎~。俺達、今週末にホノルルマラソン(フルマラソン)にサウンドスタッフみんなで参加するんだけど。お前ももちろん参加するよな?」


当時はこの手の難問答というか珍問答は常で、如何にイキな冗談で返答が即答できるかが、勝負!?みたいな感じでした。

僕は
「あー。もちろん参加しますよ。当然ですよ」

そんな風に即答した記憶があります。(もちろん冗談のつもりで)


さて植松さんがその日帰国した後、僕の中にある思いが湧き上がって来ました。
(まてよ、これでマジで俺がホノルルに突然現れて、マラソンを完走したら、かっこよくないか?)

当時、デュープリズムの開発を終えて、次のバウンサーの開発に参加していましたが、まだ開発初期でスケジュールに余裕がありました。

一晩考えて、火曜日にホノルルのサウンドスタッフにメールしました。
「ホノルル行くから泊めてもらえない?」
効果音スタッフの伊勢君からは、
「ホテル伊勢、ご予約ありがとうございます」
と快諾の返事。

気持は固まり、水曜に旅行代理店で航空券を手配した僕は、木曜日には機上の人となりました。

日付変更線を越えて、木曜早朝にホノルル空港に着いた僕を、同僚の河盛さんが迎えに来てくれていました。
そしてその日は、河盛さん、伊勢君と共にホノルル支社に出勤しました。

その時撮った写真がこれ。SQUARE USA HONOLULU STUDIOの文字が。

iwasaki1.jpg

 機内で一睡もしなかったまま会社に行ったせいか、はたまた若気の至りか、顔はボケボケ。シャツのボタンの位置もずれてます!
本来ならこんな写真はお蔵入りなのですが、思い出ということで。

どーでもいいですが、僕は昔から赤い色の服が好きみたいですね。

 

その後社内を見学させてもらいつつ
開発中のFF9の序盤を(クイナが出てくる辺りまで?)みせてもらった記憶があります。

写真は当時のホノルルサウンド室。
壁にモンスターデザインが貼ってあるのが、いかにも開発!って感じですね。

 

iwasaki2.jpg

 

 そういえばこの時、僕はAKAIのギターライブラリを河盛さんに頼まれて持参したような記憶がかすかにあるのです。
そしてFF9といえばスパニッシュサウンドのギター曲がありましたね。

 Vamo' alla flamenco
この曲で使ったのでしょうか、、、どうなんでしょう。河盛さん。

(もう覚えてないかな?)

 

僕は週末まで伊勢君の家に泊まりマラソンに備えるのでした。

次回へ続く

こんばんは、水田です。

今回は僕が音楽を担当しています、「ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士」のお話をしたいと思います。

このゲームは、携帯電話のアプリなのですが、毎月毎月新しいシナリオが配信され、

プレーヤーはそれをクリアするごとに新たなジョブが使えるようになるというシステムのRPGです。

シナリオは、約1年にわたって追加され、主人公たちの物語と成長を長ーく楽しめるというわけです。

 

さて音楽なのですが、ケータイのアプリということで、メモリー容量はとても少なく、

使える楽器もあらかじめ決められた基本的なものしか使用できないという、二重の制限のある中での曲作りです。

いつもでしたら、まるで本物の楽器のような音色を出すことができる大容量の音色ライブラリーや、

いろいろなシンセのたぐいを駆使して曲をつくるのですが、

今回は、最終的に鳴らすのはケータイ電話の内蔵音源です。

どんなに豪華なデモを作っても、とてもケータイの音源では再現できません。

ですので、今回は潔くシンセ1台、ローランドのJV-2080のみで作ることにしました。

使える楽器も決められていて、最新のプラグイン音源も使えません。

こう聞くと、不自由でつまらないように聞こえるかもしれませんが、それがさにあらず。

ゲーム音楽屋さんは、このように「ぎちぎちに」しばられた環境を与えられると逆に、

「よし、その制約の中で最高のものをめざしてみよう!」とばかり張り切るものなのです。

まあ、タチのよい逆切れとでもいいましょうか^^

 

ちなみに、こういう環境で作る曲はゴージャスな音色や派手なエフェクトで飾ることができません。

なので、シンプルでメロディーがしっかりした曲になります。

こういう曲は、芯が強いので、あとからいろいろなアレンジをしても崩れることがありません。


初期のファイナルファンタジー等のゲームの音楽が、いまなおいろいろな形でアレンジされ続けているのもこういうわけなのですね。(最近も More SQ とか いろいろ出てますね)


そんなこんなで作った音楽は、おなじみプロデューサーの時田さんにチェックしてもらいます。

今回は、シナリオが1年かけて配信されることから、まだ物語がはっきりときまってない段階で、

使われるシーンを想像で作った曲も結構あります。

たとえばこれ...

(一番下の"荒くれ者のテーマ1"をお聴きください)

これなどは、資料は「海賊やドワーフなど荒くれ者のテーマ」という一文のみでしたので、

2パターン作って、時田さんの考える場面に合いそうなものを選んでいただくことにしました。

もう一つのバージョンはこれ、

("荒くれ者のテーマ2"をお聴きください)

この両方を聴いてもらって、判断を待ちます。

さて、時田さんのコメントは...ドキドキ...


「1のほうは、ちょっと勇壮すぎる気がします。」とのことで、

荒くれ者のテーマは、2のほうに決定!

ここまできたらもう少し。

あとは、曲のデータをケータイの音源用に変換する必要があります。

これまた専門的な細かい作業なのですが、この部分は今回外注さんがお手伝いしてくれますので、

僕のほうは変換されてきたものをきいて、リクエストを出すことになります。

こうして、何度かやり取りをして納得いく形になったら、めでたく1曲出来上がりです。


さて、「ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士」ですが、

7月に入り、いよいよ物語もクライマックスにさしかかってきました。

まだ遊んでないという方は、最初の章は無料で遊べますので、

ぜひチェックしてみてください。

ファイナルファンタジー レジェンズ 公式サイト

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ご質問、ご意見、記事のリクエストなどありましたら、

左の顔写真のTwitterのリンクボタンからお気軽にどうぞ。

 

荒くれ者のテーマ1

荒くれ者のテーマ2

さて今回の「ギュギュッと」は...。

前回は有り余るネタに耐えきれずにTwitterで「お題」を募集してみましたので、
今日は通常版で、まだまだ引っ張りますぜ「ラスト レムナント」!!

さてレコーディング等に使用したギターですが、これで全部ではありません。
ここにあと7弦ギターが加わりますので、合計5本になります。
それぞれに音の違いはあるのですが、まー、その時の気分で聴こえ方も変わりますし。(笑)

rush_git.JPG
特に愛称などはついておりません、左からアルミ、クロ、チャ、ナイロンとでも言っておきましょうw




ゲームの発売後にサウンド・トラックCDも発売されたのですが、こんなすばらしい
ディスプレイも用意していただき、大変嬉しく思います。 記念に欲しいくらいですw


rush_CD.JPG

ミントグリーンの「イニシャルD」がまぶしすぎる、負けるな「ラスト レムナント」!!




さて本日の最後、これはいったい何でしょうか?
むむ
む...よく思い出せませんが、なにかの「準備中」に表示していたモノでしょう。
どこかで使ったのか?使わなかったのか?さっぱりわかりません...。

ま、これも開発秘話と言う感じで...。(笑)

準備中.JPG
左から...ぁ、いや、やめておきましょう、おこられそうなのでw




それでは本日はココまで、また来週!!