SQUARE ENIX MUSIC BLOG Composers & Synhesizer Programmers

サウンド河盛です。今日からblog記事の更新はじめます。宜しくお願いします。

暫くは、現在僕が開発に参加している「FINAL FANTASY XIII-2」(以下FFXIII-2)、サウンド制作の情報を中心に皆さんにお届けする予定です。
これから、何か動きがある度にこのblogでどんどん紹介していきますので、マメに更新をチェックして頂ければ、FFXIII-2の音楽が出来ていく過程をほぼリアルタイムで知って頂けると思います。
楽しみにしていて下さいね。

第一回目は、5月30日に行われた水田の楽曲レコーディング現場の模様をお届します。

この日は、先日行われたジャパンエキスポで初披露させて頂いた楽曲の録音が、青葉台スタジオ2スタで行われました。

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楽器セッティング前のスタジオ
 
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楽曲のイメージをミュージシャンに説明する水田


レコーディングは集まってもらったミュージシャンに演奏してもらい、演奏が終わる度に水田からディレクション指示が出され、何度かそのやり取りを繰り返す形で完成に近づいていきます。

普段のレコーディングだとコンポーザーとミュージシャンのイメージを擦り合せるのに少し時間がかかる事もありますが、今回、演奏をお願いしたミュージシャンの方々は、この楽曲を演奏してもらうには「この人達しかいない!」というメンバーばかりでしたので、かなり順調にレコーディングは進みました。

※今回の収録メンバーです!
ギター : 會田 茂一さん
ベース : 中尾 憲太郎さん
ドラム : 柏倉 隆史さん
バイオリン : 真部 裕さん
ピアノ : 伊賀 拓郎さん
エンジニア : 菅井 正剛さん

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最終チェックを聞く水田

この日のレコーディングは13:00から開始されトラックダウン作業が終了したのは夜中の3:00と長時間作業になりましたが、完成した楽曲を聞けば長時間作業の疲れなど吹き飛んでしまうくらい、かっこいい仕上がりになりました!

※トラックダウンとは~
録音された色々な楽器に対してエフェクト等をかけ2チャンネルのステレオにまとめる事

ロックなグルーブの上に感情豊かなヴァイオリンのメロ、エモーショナルなピアノソロからヴァイオリンソロへの怒濤の展開、かなり熱い楽曲ですよ!早く皆さんにも聞いてもらいたいですね。
(フランス ジャパンエキスポのPVではこの楽曲が使用されたのでもしかしたら、もう聞かれた方もいるかもですね)

最後に、作曲者の水田に、この楽曲の聴き所を聞いてみました。
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ばくぜんと頭の中にあったサウンドが、実際に形になっていくのは
なかなかエキサイティングです。
それにしても、今回集まっていただいたミュージシャンたちの
演奏がなければ、この曲は成立しませんでした。
このサウンドがほしければ、この人たちに頼むしかない。
ほかのだれにもこの音は出せない。
そんなサウンドになりました。
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これからも、どんどん制作過程をレポートしていきます。お楽しみに!
レコーディング中の動画公開にもチャレンジしてみる予定です!

※ちなみにこれが出来上がった楽曲の一部です。期間限定で載せる予定なので、聞きたい方はお早めに! 

Track_01

みなさんどんばんわ。サウンドの祖堅です。

現在とあるプロジェクトの音声収録で毎日朝から晩までスタジオに籠りっきりで、
無機質かつ大量のスライダーやツマミに向かって テヨッツ前のレスラーかのごとく
睨めっこ状態を続けた後に大量のファイルを捌く、、、が続いており
そばの麺がスライダーに、うずらの気味がツマミに見えてしまって思わず首を振ったりと
体のどっかがおかしいようですが皆様いかがお過ごしでしょうか!

曲作ってるぜオラ!とかいいつつ効果音やエンジニアリングを主に仕事していると、
3タイトル4タイトル同時に開発することはもはや当たり前な状況になってきておりまして、
体もノウモミソもパンク寸前であります。

おれは男だ!そんな時はミコッテの水着見て癒されリフレッシュオーラでフル全快だぜ!
って。
パッチ1.18aで搭載される水着装備なんだけど、
スクエニ倫理部隊に「ゴルぁ!!エロすぎるだろうが!!!!なん考えとんじゃボケエ!」
と突っ込まれて、慌ててキャラ班が作り直したとかしないとかいう噂もあったけど、
無事エロエロみたいでオレは素直にうれしいぜ!!!!!

あとな!個人的に、あくまで個人的に、、、
なんだかミコッテ水着よりもヒューランの女性水着の方が、グっとくるのはなんでだ・・・・?

ミコッテの水着姿はなんつーか本中華、、、、、なんかど真ん中直球フルストレート!でオレにはエロすぎんだよね!
やっぱこーさ、慎ましい美!!!というか?
わび!!!!さび!!!!!というか?

日本男子たるもの
ワビ!
サビ!
祭り!
フンドシ!だろ!

とか思ってですね、
あ、個人の趣味をダラダラ書くな、と。
ごもっともだ!続きはブースから見えるNSビルに向かって大声でガナることにするぜ!!

さてさて、ここで告知致しましたが
FinalFantasyXIV、パッチ1.18の新BGMはもうお聴きになりましたでしょうか?!
フォーラムやらフォーラムじゃないところやらでいろいろな感想を頂いてるようで、
評判のよい反応が多かったことに、素直に喜んでおります。

みなさんありがとうございます!!!!

でも、皆さんご指摘のようにまだいろいろとやれてない部分もたくさんあります。
出来る出来ないの理由はいろいろありますが、
今できる事を引き続き1.19に向けて更にサウンドチームは頑張っておりますので、

応援どうぞよろしくお願い致します!!!

さぁーやってまいりましたよ、ココを書いているときが結構楽しい関戸です。(笑)

今回はまず偶然撮った一枚の写真をご覧ください。(合成ではありませんよw)
どこかで見たような...? いったいどこだぁ...?

sekito_Tomo_03.jpg

雨上がりでまだ少し曇っていますが、この夏の時期なら散歩にはちょうど良いですw

画像に入っているのはウチのワンコですが、「ネロ」という名前です。
うーむ...どこかでみたような?見ていないような? どっちやねん!w
うーむ、うーむ...


困った方に少しヒントを...


ネロ・・・レノ
ツヨシ・・・ムサシ おこられそうw


ハイ!
と言う訳で、わかったあなたは相当です。(笑)
わからなかった方は普通ですのでご心配なきよう。

でもほら、似ていませんか? そっくりですよね!? 似てないですかね...。 
レノを追っかけムサシが進んでいく「迷いの森」に似てないかなぁ〜?
ル・コアール兵も出てきそうな...。

今日の音楽は「BraveFencer武蔵伝」から、
ちょっと強引ですね、スミマセン!w
「たった一人のともだち(Webバージョン)」になります。

元の曲とは雰囲気が全然違っていますが、ま、ま、そのあたりの違いもお楽しみ
いただければと思います。特に何風という分けも無くぱぱっとまとめてみました。

ぇ〜、ちなみにうちのワンコは体重が34kgもあるのでワタクシには持ちあげられません。
カワイいのですがたまにミニマムで小さくしてふんずけてやりたくなる時もあります。(笑)

それでは本日はココまで!!

 

たった一人のともだち(Web Ver.1.0)「BraveFencer武蔵伝」より



作/編曲 関戸 剛(今回、ギターは入ってないですw)




たった一人のともだち

PM濱本のお仕事

以前ここでPM濱本について触れた時に、

「サウンドPMさんのお仕事ってどんな事してるのですか?」

と、ご質問を頂いてましたので、
今日は我らがPM濱ちゃんについてお話しようと思います。

Q&A形式でどうぞ!
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① サウンドPMの主なお仕事とは?
主にサウンド関わる人員、スケジュール、予算、契約の調整をしています。

例えば最近ではレコーディングの調整依頼が多いので、
実演家、レコーディングエンジニア、レコーディングスタジオ、
機材レンタル会社にコンタクトを取って、スケジュールの落とし所を探しつつ、
契約書の準備も進めるというような業務も行っています。

通常のPM(プロジェクトマネージャー)と呼ばれている方々の業務とは違っていると思うので、
スケジュールや予算を見つつ、クリエイターが制作に出来るだけ集中できるよう、
サポート業務も担当していると考えて頂けると、分かりやすいかもしれません。

② 仕事で嬉しい時は?
スタッフに喜んでもらえた時や、難しい調整が上手くいった時は嬉しいです。
あとは、直接私が制作している訳ではないのですが、
ユーザーさんからサウンドの高評価を頂いた時もやっぱり嬉しいですね。

③ 仕事上で難しい時は?
スケジュールや予算の条件が厳しい案件を調整する時ですかね。
「安い、早い、美味い(?)」を実現できるよう努力はしているのですが、
なかなか難しいケースもありますので、そういう時は頭を悩ませています。

④ 何か一言
まだこのブログもオープンして日が浅いのですが、
毎週更新をしていく予定ですので、今後ともどうぞよろしくお願いします!
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と、まぁこんな感じでスクエ二サウンドを脇からがっちり支えているわけですね。
「濱本が溜息をついたら危険信号!」という名言が生まれる程、
几帳面な上に心配症な彼の仕事ぶりは非常に頼もしくもあります。
ちなみに小さい頃はコックになりたかったそうです。


ではみなさん、良い休日を!


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
「Gelmatica Compilation」というアルバムに参加しました。
1stソロアルバムIN MY OWN BACKYARDから「Meadow」収録。
7/30(土)リリース予定。
New CD is featuring tracks from Apparat, Lusine, Reynold, Magnum 38,
Ed Chamberlain, Joseph Nothing, Jin Hiyama, Mitsuto Suzuki and Gelman Lounge Orchestra.

岩崎です。

広げた風呂敷は閉じなければなりませんね。
前回から少し経ってしまいましたが、僕的FF9の思い出(2)行ってみましょう。
(1)の内容を忘れてしまった方は併せて前回の記事もどうぞ。

左側の僕の写真をクリックして頂けると僕の記事だけが表示されるようです。

 

ホノルルに着いた次の日、マラソン参加の申込みをしに指定されたホテルに向かいました。

それから、着の身着のまま日本を出発してしまった僕は、マラソン用のシューズを買いに行きました。

マラソンに備えての練習もしなければなりません。
植松さんに聞いてみます。
岩「みんな練習してるんですか?」
植「おー。当然だろ。オレら毎朝出社前にばっちり走り込んでんだぞ!」
岩「まじっすか?(半分以上疑いながらw)」

 

どこまでが本当かわかりませんが、みんな忙しい筈なのでたいした練習は出来ていないはず。
肉離れや、筋肉痛にならない程度のウォーミングアップはしておこうと思い、体操やジョギングをして当日に備えました。

iwasaki4.jpg

 

 いよいよマラソン当日が訪れました。
人生初の42.195kmです。
一緒に走るメンツは、植松夫妻、効果音の菅原さん、伊勢君、シンセオペレーターの河盛さん、そして僕の6人です。
普段パソコンの前に座って音楽を作っている僕らには、どれだけ大変なのか想像もつきません。
ただ不思議と、まぁなんとかなるだろー?と思っていた記憶があります。


バーン!とスタート音がなって一斉にみんな走り出すのかと思いきや、
前が詰まって全く動けない状態がしばらく続き、徐々に歩き出せるようになる、、そんな感じのスタートでした。

「まぁぼちぼちと行きますか」

そんな声が師匠からかかり、6人揃ってしばらくはゆるいジョギングになりました。
内心ほっとしたような、拍子抜けしたような、、そんな気持ちでした。

42.195kmこのペースかなと思っていると、前方にお相撲さん並のナイスバディーな集団があらわれました。
さすがはアメリカですね。

その時、
植「あの、集団より俺達が遅いっていうのは、さすがにプライドが許さないよな?」
植「よしみんなで抜くぞ!」

 
号令がかかり、全員で一時的にダーッと加速してナイスバディーな集団を抜き去ります。
が、その後はまたすぐ元のペースにもどります。

その後もナイスバディー族が前方に現れるたびに、
「よし抜くぞ」
と号礼がかかり抜くという。。。

 

その日は曇りで時折、小雨がパラつくような天気でした。今思えばマラソンをする人間にとってはありがたい天候だったと思います。

中間地点を過ぎた辺りで効果音の菅原さんが段々しんどそうになって来ました。
なんとかしばらくは頑張っていたのですが徐々にペースが落ち、25km地点辺りでとうとうリタイアすることになりました。

沿道でマラソンを応援してくれる人たちのWhat's up!! という声援が響きます。
  
残ったメンツでゆるい冗談を言い合いながら走り続けてきましたが、流石にスタートして6時間も7時間も経つと、冗談を言う余裕もなくなってきます。
体温もかなり上がります。
段々みんなの口数が少なくなってきました。

40km辺りで疲れがピークに達した頃、
師匠が切り出します。

植「おい!伊勢、なんか面白いこと言えよ!」

いつもは冗談をいいながら笑う伊勢君が、一杯一杯でそんな余裕はありません。
そこで河盛さんが追い打ちをかけるように

「そうだよ。伊勢君。なんか面白いことやんなよ」

温厚な伊勢君がこの時ばかりは年上の河盛さんにキレました。

「そんなこと言って、河盛さん。なんか面白いことやれんのかよぉー!」

なぜか僕はこのシーンが一字一句残らず脳裏に焼き付いているようです。
(伊勢君とはその後一緒にFFCC,FFCCクリスタルベアラーを制作しましたが一度もキレたのを見た事はありません)

ゴール手前でそんなハプニングがありつつ、なんとか我々は完走出来ました。
走り終えてみれば以外とあっさり??

完走時間は8時間半くらいだったと記憶しています。


ゴール後はカピオラニパークでみんなで休憩です。
すぐ座ると痔になるぞ!と誰かが言うので、我慢して歩き続けた記憶があります。
(ほんとこういうくだらないセリフって覚えてるものです)

疲れが治まって来たころに、大きな木の下に集まって記念写真を撮りました。
(後方左から植松夫妻、菅原さん、僕、手前左から河盛さん、伊勢君)

 iwasaki_honolulu3.jpg

 

一見無謀と思えるような事も、まぁなんとかなるさと思えば、なんとかなる。
そんな体験でした。


帰国後しばらくして、植松さんから一通のメール。
植「今度帰国した時にレコーディングするので、岩崎んところにおかせておいて下さい。」
そのメールにはFF9主題歌のMelodies of Life のMIDIと歌詞が添付されていました。

 

そうそう思い出しました。
FF9のサントラの1曲目に入っている「いつか帰るところ」
リコーダーのあの曲。なんとも味のあるいい曲ですよね。
あのリコーダーの音色はFF9用にサンプリングしたものなのですが、後日河盛さんに頼んでネタをもらったんです。
んで、ちゃっかりFF11で僕がシンセオペレートする時に植松さんの曲

「ロンフォール」で使わせてもらいました。
ここだけの秘密です

 

さてさて、その後僕はFF9の効果音のホーリー&ファイナルミックスを行った、サンフランシスコのスカイウォーカースタジオにも行っているのですが、これを書くと更に長くなりそうなので、
この話はまた別の機会に。。。