SQUARE ENIX MUSIC BLOG Composers & Synhesizer Programmers

ようやく梅雨明け!! 夏と言えばROCKでしょ〜!!

うへ、ジンジャエール片手に野外でROCK聴きてぇ〜!!
月曜日だ!今週も頑張るでぇ〜!!


はい今回は、5〜6前に某スタックアンプを買ってその音に感動し、その喜びを音にした
もので
ございます。ワタクシ、意外と単純で新しい楽器を手に入れるとコツコツとデモ
音源を作り始めると言う...。2曲も作ってました。(笑)


sekito_AM.jpg
豪快でノー天気ななリフなのでシンプルに地平線などの画像が欲しいところでしたが、手元に無く...。

これはスタジオなど設備が整った場所ではなくて、普通に自室に小型マイクを立てて、
爆音を背中に浴びながら(笑)録音したモノであります。 おとなり様、爆音すみませんでしたw
はちきれんばかりの空気感、臨場感と「喜びの爆音」をお楽しみいただければ幸いです。
底抜けに明るく単純明快なリフですが、こういうのも大好きなのです。

底抜け、って最近言うのか?w

もう1曲はまた機会がありましたら...。 来週あたり投稿予定で準備中なんですけどねw

多くの場合、ミキシング時にはギターはフルレンジで鳴らさず、低域などはイコライザー
でカットされたりするのですが、そんなことしたらアンプが台無しではないか!?
ココではマイクで拾った音はまんま生かしてあります。
普段はまず出来ません(笑)

そのため相当な音圧が出ている部分があり、ところどころひずんでおりますので、
試聴の際には十分にお気をつけ下さいませ。

それでは本日はココまで!



My NoisyGuitar (By Diezel Herbert
amplifier


作曲/演奏 関戸 剛




My NoisyGuitar

はい、今回もやってきました。
適当な画像にそれなりの音源を貼ると言うなんともアレな企画...失礼、レアな企画。(笑)
(更新が不定期になってきたのはやってみると意外と大変なことがわかり、うわはは!)

sekito_WmapGate.jpg未だ見ぬ広大な世界につながる巨大ゲート!さながらの画像...。ま、いつもの公園ですがw

さて、今回は「ラスト レムナント」からのぁちょ〜貴重なアウトテイク!?
この音源は確か?ベーシックな部分は、作/山中康央で、いわゆる上モノ部分をワタクシの
方でごにょごにょ作ったのだと思います。(笑)

ぉぉ!これこそ先代の「帰ってきたSEKITOクリニック」で触れていた...。
ワールドマップ曲ですぞっ〜!

ラフなデモの状態ですが、ベーシックな部分がしっかりしているのでなんとも良い雰囲気
になっています。 と、ワタクシタチは思っていますw

未だかつて見たことが無い広大な世界につながるゲートの前で、一歩踏み出す勇気とともに
この曲をお楽しみいただければ幸いでございます。

本日はココまで、それではまた!!




The gate leading to the world


作/編曲     山中康央・関戸 剛(ギターも弾いてますw)




The gate leading to the world

「PLAY MORE MUSIC」 「PLAY FOR YOU」


音楽を作る時に言葉、「歌詞」を扱う事があります。
メッセージ性のあるものから、ただひたすらループするだけのボイスなど、
扱いは様々ですが、どれも曲の世界観を形成する要素の一つです。

僕の場合は曲先行で作る事がほとんどなので、後で言葉を乗せる時に、
ちょっとしたパズル感覚になって楽しい場合と、

「ちょっと、メロディ変更しまーす」

って事もあったりしますw
かっこよく変化していくのなら喜んで、という考え方ですね。


さて、前ふりはこの位にして、

ghm山岡晃氏の呼びかけによる被災地支援の為の
チャリティアルバムに参加しました。
売り上げ100%を義援金として寄付されるこのアルバムには、
国内外のビデオゲームコンポーザーが多数参加されています。

http://playforjapan.org/album/albumartists/

お話を頂いて2日程で仕上げた「Play For You」という楽曲は、
「PLAY MORE MUSIC」「PLAY FOR YOU」というボイスが延々と繰り返される、
オールドスクールなエレクトロチューン。
そしていつもと違うのは、シンプルですが歌詞に特化したメッセージがある事。

USA、UK、カナダでは先日よりiTunes配信がスタートしており、
それら以外の国では7/15配信開始です。


さて、七夕が過ぎて梅雨明けもいよいよかな?
みなさん、良い週末を!


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
Play For Japan: The Album
http://itunes.apple.com/us/album/play-for-japan-the-album/id448514968

岩崎です。
ツイッターのTLを読んでいたら、
今日はFF9の発売11周年だと気付きました。

僕はFF9には直接かかわっていませんが、それでも思い出深いエピーソードがあります。
今日はちょっとその事に触れてみますね。

FF9といえばハワイのホノルルで開発したタイトルです。
我がサウンドからは、植松さんを筆頭に4人のスタッフが約一年間ホノルルに出向して開発に関わっていました。


 1999年12月のある月曜日の事でした。
打ち合わせで、ホノルルから一時帰国していた植松さんに廊下でばったり会いました。
もうホノルルに帰られる直前だったと思います。
そこで、言われたのが、
植「おい岩崎~。俺達、今週末にホノルルマラソン(フルマラソン)にサウンドスタッフみんなで参加するんだけど。お前ももちろん参加するよな?」


当時はこの手の難問答というか珍問答は常で、如何にイキな冗談で返答が即答できるかが、勝負!?みたいな感じでした。

僕は
「あー。もちろん参加しますよ。当然ですよ」

そんな風に即答した記憶があります。(もちろん冗談のつもりで)


さて植松さんがその日帰国した後、僕の中にある思いが湧き上がって来ました。
(まてよ、これでマジで俺がホノルルに突然現れて、マラソンを完走したら、かっこよくないか?)

当時、デュープリズムの開発を終えて、次のバウンサーの開発に参加していましたが、まだ開発初期でスケジュールに余裕がありました。

一晩考えて、火曜日にホノルルのサウンドスタッフにメールしました。
「ホノルル行くから泊めてもらえない?」
効果音スタッフの伊勢君からは、
「ホテル伊勢、ご予約ありがとうございます」
と快諾の返事。

気持は固まり、水曜に旅行代理店で航空券を手配した僕は、木曜日には機上の人となりました。

日付変更線を越えて、木曜早朝にホノルル空港に着いた僕を、同僚の河盛さんが迎えに来てくれていました。
そしてその日は、河盛さん、伊勢君と共にホノルル支社に出勤しました。

その時撮った写真がこれ。SQUARE USA HONOLULU STUDIOの文字が。

iwasaki1.jpg

 機内で一睡もしなかったまま会社に行ったせいか、はたまた若気の至りか、顔はボケボケ。シャツのボタンの位置もずれてます!
本来ならこんな写真はお蔵入りなのですが、思い出ということで。

どーでもいいですが、僕は昔から赤い色の服が好きみたいですね。

 

その後社内を見学させてもらいつつ
開発中のFF9の序盤を(クイナが出てくる辺りまで?)みせてもらった記憶があります。

写真は当時のホノルルサウンド室。
壁にモンスターデザインが貼ってあるのが、いかにも開発!って感じですね。

 

iwasaki2.jpg

 

 そういえばこの時、僕はAKAIのギターライブラリを河盛さんに頼まれて持参したような記憶がかすかにあるのです。
そしてFF9といえばスパニッシュサウンドのギター曲がありましたね。

 Vamo' alla flamenco
この曲で使ったのでしょうか、、、どうなんでしょう。河盛さん。

(もう覚えてないかな?)

 

僕は週末まで伊勢君の家に泊まりマラソンに備えるのでした。

次回へ続く

こんばんは、水田です。

今回は僕が音楽を担当しています、「ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士」のお話をしたいと思います。

このゲームは、携帯電話のアプリなのですが、毎月毎月新しいシナリオが配信され、

プレーヤーはそれをクリアするごとに新たなジョブが使えるようになるというシステムのRPGです。

シナリオは、約1年にわたって追加され、主人公たちの物語と成長を長ーく楽しめるというわけです。

 

さて音楽なのですが、ケータイのアプリということで、メモリー容量はとても少なく、

使える楽器もあらかじめ決められた基本的なものしか使用できないという、二重の制限のある中での曲作りです。

いつもでしたら、まるで本物の楽器のような音色を出すことができる大容量の音色ライブラリーや、

いろいろなシンセのたぐいを駆使して曲をつくるのですが、

今回は、最終的に鳴らすのはケータイ電話の内蔵音源です。

どんなに豪華なデモを作っても、とてもケータイの音源では再現できません。

ですので、今回は潔くシンセ1台、ローランドのJV-2080のみで作ることにしました。

使える楽器も決められていて、最新のプラグイン音源も使えません。

こう聞くと、不自由でつまらないように聞こえるかもしれませんが、それがさにあらず。

ゲーム音楽屋さんは、このように「ぎちぎちに」しばられた環境を与えられると逆に、

「よし、その制約の中で最高のものをめざしてみよう!」とばかり張り切るものなのです。

まあ、タチのよい逆切れとでもいいましょうか^^

 

ちなみに、こういう環境で作る曲はゴージャスな音色や派手なエフェクトで飾ることができません。

なので、シンプルでメロディーがしっかりした曲になります。

こういう曲は、芯が強いので、あとからいろいろなアレンジをしても崩れることがありません。


初期のファイナルファンタジー等のゲームの音楽が、いまなおいろいろな形でアレンジされ続けているのもこういうわけなのですね。(最近も More SQ とか いろいろ出てますね)


そんなこんなで作った音楽は、おなじみプロデューサーの時田さんにチェックしてもらいます。

今回は、シナリオが1年かけて配信されることから、まだ物語がはっきりときまってない段階で、

使われるシーンを想像で作った曲も結構あります。

たとえばこれ...

(一番下の"荒くれ者のテーマ1"をお聴きください)

これなどは、資料は「海賊やドワーフなど荒くれ者のテーマ」という一文のみでしたので、

2パターン作って、時田さんの考える場面に合いそうなものを選んでいただくことにしました。

もう一つのバージョンはこれ、

("荒くれ者のテーマ2"をお聴きください)

この両方を聴いてもらって、判断を待ちます。

さて、時田さんのコメントは...ドキドキ...


「1のほうは、ちょっと勇壮すぎる気がします。」とのことで、

荒くれ者のテーマは、2のほうに決定!

ここまできたらもう少し。

あとは、曲のデータをケータイの音源用に変換する必要があります。

これまた専門的な細かい作業なのですが、この部分は今回外注さんがお手伝いしてくれますので、

僕のほうは変換されてきたものをきいて、リクエストを出すことになります。

こうして、何度かやり取りをして納得いく形になったら、めでたく1曲出来上がりです。


さて、「ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士」ですが、

7月に入り、いよいよ物語もクライマックスにさしかかってきました。

まだ遊んでないという方は、最初の章は無料で遊べますので、

ぜひチェックしてみてください。

ファイナルファンタジー レジェンズ 公式サイト

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荒くれ者のテーマ1

荒くれ者のテーマ2