岩崎です。
昨日都内のレコーディングスタジオにて金管楽器の収録を行いました。(タイトルはまだ公表できないのが残念です。)
なんと金管楽器の収録だけでトータル7時間!
作曲はFFCCクリスタルベアラーの山崎&岩崎コンビです。
第一部はオケサウンド。
フルオーケストラの金管編成というと通常は、トランペット3、トロンボーン3、ホルン4が圧倒的に多いと思うのですが、(これにチューバ1)
迫力ある金管サウンドが今回のプロジェクトには必須だろうという事で、贅沢にもハリウッド映画並みのトランペット4、トロンボーン4、ホルン6の編成で行いました。
各パートのバンマスは、
Trumpet エリック・ミヤシロさん
Trombone 中川英二郎さん
Horn 藤田乙比古さん
そしてバンマス以外にもN響の方が入っていたり!と豪華布陣です。
これで良いサウンドが鳴らないはずがない!
トランペットのハイトーンから、歯切れの良いトロンボーン、そして割れんばかりのブリッとしたホルンのフォルテシモサウンド。
日本でホルン6管編成は珍しいということで、(居合わせた音楽制作会社の社長さん曰く、20年間で初めてみたとの事です。)
収録後に記念撮影!気合いの入った演奏後の笑顔です^^
そうそう、今回のブラスアレンジは小林洋平さん。
初めてご一緒させて頂きましたが、バークリーのフィルムコンポーザー科を首席で卒業され、自身もサックスプレーヤーという強力な助っ人です。
我々が一度打ち込みで完成させてしまったオケサウンドを、短期間にトリートメントしつつより良くするという難題をサラっとこなして下さいました。
とてもハキハキされていて安定感がありました。そしてお若いっ!!
空き時間に雑談をしていたら、同じ湘南地区に住んでいる事が判明。にやり。
近々飲みましょうという事に!^^
オケの金管収録後は、第二部。ポップなブラスサウンドの収録に移ります。
ジャンルが違うので演奏者もガラッとチェンジです。
山﨑君の真剣な表情!後で聞いたら第二部は第一部以上に緊張したとの事。
トランペット、トロンボーン、テナーサックスの3人で収録を開始し、何度もダビングしてゆきます。
特にサックスは何重にも重ねて和声やカウンターフレーズを作り上げていきます。
サックス&ブラスアレンジの竹上良成さんが大活躍です。
最後にバリサクを録音して無事収録終了!
あっという間の7時間。終わったのは午前1時過ぎ。
しかしバリトンサックスのデカいこと。
竹上さん、釣り上げたぞ!とばかりのポーズをして下さいました。
諸々の調整をしてミックスするのは来週。仕上がりが楽しみです。
Rec風景(ヴァイオリン編)
今日、朝は凄く良い天気だったのに、
今は豪雨@新宿です。
さて、先日ヴァイオリン収録を行ってきました。
メンツはこのような感じ。
ヴァイオリン :金子飛鳥
エンジニア :赤川新一
飛鳥さんは、
普段は海外に住まれており、今回帰国されたタイミングを見計らってオファー。
帰国される前は御自身のバンドでヨーロッパツアーと、
まさにワールドワイドでご活躍されています。
お忙しい最中をぬってのレコーディングでしたが、
楽しんで頂けたようで嬉しい限り。
そう、『The 3rd Birthday』のヴァイオリンも飛鳥さん。
飛鳥さん独特の奏法と表現、
アコースティックとエレキを使い分けるレコーディング方式で、
今回はエレキ→アコースティックとソロまわしをする曲など
面白い事を沢山やらせて頂きました。
「あ、それ面白いね、やろうやろう」
って。
そうそう、録音中に僕がディレクションしてる事なんて、
「えーっと、ここに海があってですねぇ、海辺でヴァイオリンが鳴ってる感じで、」
とか、
「最近のチョコボはリアルなんですよ、こんな感じなのですが・・」
と、画像を見てもらったりとか、かなり直感的なもんです(笑
そして飛鳥さんの音を録る時はいつも赤川さんにお願いしています。
素晴らしい良い音。
ミキサールームで、赤川さんとテイクを確認している時、
「どうやってヴァイオリンでこんな音出すんだろう?」
って二人で顔を見合わせながら、もうずっと
「エクセレント!」
なのでテイクもないし選ぶ必要もなかったり。
そして収録後にスタジオからファイルを持ち帰り、
楽曲に組み合わせ今に至るわけなのですが、
何も編集の必要がないんです、やっぱり。
「ああ、かっこいい、いい音」
そんな感じでどんどん楽曲が僕の手元から離れていく感じが
なんとも心地良いわけです。
FINAL FANTASY XIII-2
飛鳥さんの表情豊かなヴァイオリンソロもお楽しみに!
お店を開いた状態。右手はスタインバーガーのエレクトリック・ヴァイオリン。
「なんかこの海の遠くの方で鳴ってる感じで・・」「ほぅほぅ」
巨匠・赤川さんと鈴木。僕は聴き惚れてるだけですが。
ではみなさん、良い週末を!
Mitsuto Suzuki
珍しく連投してみます。
岩崎です。
来週後半だと思っていた、レコーディングが月曜日になり少々焦りながら準備をしています。
ちょっと息抜きにブログ書きます^^
夏休みに浜松楽器博物館に行って来ました。
世界中の民族楽器、歴史的な楽器がたくさん展示されていますので、
楽器好きサンにはお勧めな場所です。
僕は珍しい楽器のフェチで、楽器博物館と聞くと行かずにはいられないのです。今までにパリ、ウィーン、ベルリン、とヨーロッパの主要な都市の楽器博物館はいくつも見てきた!という自負があります。
が、それでも見たことない楽器がまだまだあるようですね。
というわけで、浜松楽器博物館で目に止まった面白い楽器をアップしてみたいと思います。
(写真は浜松楽器博物館さんの許諾を経てアップしています)
第一のコース
メロフォーンという楽器だそうです。
ネックの部分がおろし金みたいで、ボディーはコガネムシ50匹という感じ。
なんともインパクトのある楽器でした。
第二のコース
これはヴァイオリン?それともラッパ??
弦を擦ると筒の先から音がでるんでしょうか?
下のラッパはクラクションみたいですね。
第三のコース
吹く部分が2つある民族笛。 これ系は比較的たくさんみかけますが、
やはり見ていて楽しいですね。
いやぁ、どの楽器もどんな音がするのか想像するだけで楽しいですね。
こういう楽器を使ったゲーム音楽も作ってみたいです。
では、仕事に戻ります。オルヴォァ~
岩崎です。
夏休みが明けて仕事に復帰しました。
学生さんもそろそろ夏休みが終わりますね。
ブログが鈴木君しか更新してくれていないので、汗汗汗です。
今日は朝から水田さんのブースで何やら撮影が行われています。
あれかな? ほほほ
そんなわけで、気分を一新してまた頑張っていきたいと思います。
来週はレコーディングです。
私の黄色い鳥
サウンドチームの河盛・水田と曲の割り振りミーティングを行っている時、
チョコボ担当をどうするかという話になり、
「任せて下さい、俺やりますよ~」
と、軽く挙手。
しかし、よく考えたら僕は今年チョコボを作るのは4バージョン目という事に、
後になって気付いたw
ロードオブヴァーミリオン、SQシリーズ(2バージョン)、
そして現在進行中のFINAL FANTASY XIII-2版での話。
そして、ある日メールボックスを開くと、
鳥山さん(FF13-2ディレクター)からメールがきていて、
「余力があればでいいのですが、チョコボもう一個バージョンが欲しいのですが~」
「なんと!」
これには流石に驚いたが、
「いいですね!」
と、これまた軽く返信してしまった。
これ程チョコボを身近に感じる年は、そうそうないだろう、と思う。
2011年、夏。
ではみなさん、良い週末を!
Mitsuto Suzuki
【特記事項】
海外取材を受けました。
http://indiegames.com/2011/08/yamaoka_suzuki_tanaka.html
http://www.jeriaska.com/?p=703