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「肩書きは作曲家です」

いよいよ来月15日にリリースとなるゲーム『FINAL FANTASY XIII-2』。
鈴木セッションでは沢山のミュージシャンやエンジニア、クリエイターの方々が
参加してくれました。
今日はその中から、僕の曲でピアノを担当してくれた
とくさしけんご君を紹介したいと思います。
真面目なんだけど、どこか壊れている彼の人柄と音楽性が面白く、
割と直感的にお願いしたわけで。
そういえば真面目に音楽の話をした事がないのでいい機会かも。

Q&A形式でどうぞ!
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(1) とくちゃんて何する人?そういえば経歴教えてよ?

完全にクラシック出身なんです。肩書きは作曲家です。
といいながらも、一番最近の仕事はオーケストラの指揮で、昨日やっていたのがとあるアニメキャラクターが歌う曲の制作なんです。楽譜の納品はなし。
で、本当に今直前までやっていたのが別のデスメタルスタイルの曲の歌入れだったんです。
これも楽譜の納品はなしで、どんだけ五線紙と鉛筆から遠いんだ、と、時代もぼくも。
いや、時代は、関係なかったです。言い過ぎました。たまたまぼくの先週がそうだっただけでした。
経歴でいうと、タナカカツキさんの「ALTOVISION」というブルーレイ作品集のサウンドトラックや、映像のための音楽は本当にたくさんやらせていただいています。大好きですし。

(2) ゲームってプレイする?FINAL FANTASYとの出会いって?

最近よ~~やくプレイステーション3を買ったんです。
今回みたいにゲーム内の音楽に参加させていただいたり、色々関係させていただいているのに、
いい加減ゲーム機を持っていないのは不自然!ってなりまして、買ったんです。
もう猿みたいにやっていて、勢いよくソフトも買っているのに、一つもクリアできないんです。
才能を感じられない。
『FINALFANTASY』シリーズは、僕らの世代にとっては小学校とか中学校とかの公用語だったじゃないですか。「今レベルいくつ?」から話が始まる、みたいな。ぼくはFFVが最初でした。

あと、出会いというか影響というか、ゲームの音楽って、ものすごく繰り返し聴くことになるんですよね。
特にぼくみたいに全然先に進めない人は、とことん聴くので無意識的なところまで刷り込まれる。
今から思えば、たとえば一番最初にモーリス・ラヴェル的な和声語法に親しんだのは『FINALFANTASY』シリーズだったんじゃないかと思うんです。しかも無意識的に。これすごいことなんですよ。
17世紀フランス発、20世紀初頭モーリス・ラヴェル経由、20世紀後期スクウェア経由、ぼくんち。
ですから。壮大なんです。

こういうことはゲーム音楽では絶対多いはずなんですよ。徹底的に繰り返し聴くので。
最初に親しんだハイドンスタイルの音楽はドラゴンクエストの城だった、とか。
最初に親しんだラテンスタイルの音楽はチョコボだった、とか。
最初に9thのコードにグッときたのはマリオのテーマの冒頭だった、とか。(他社さんのゲームですけどw)
ざっくりすぎますが、ドイツ音楽をドラゴンクエストに、フランス音楽を
FINAL FANTASYに無意識的に学んだ、っていう人は絶対にいるはずですw

最近では、最初に親しんだエレクトロニカやmax/mspサウンドがゲーム内の光人さんの音楽だった、とかもきっと起きてますよ。

(3)今回、何曲かピアノをお願いしたけど、どうだった?

いただいた曲が、和声的にもオーケストレーション的にも、元々シンプルで風通しのよい曲だったんです。とにかく気持ちいい。
こんな音楽がフィールドに流れていたら動けなくなる。クリアできない。コントローラー置いちゃう。
きゃっきゃ言いながら複数テイクを録らせていただきました。
それを全部光人さんに丸投げ、とw
でもそれらを光人さんがエディットした完成品を聴かせていただくと、ちゃんと光人さんの統一されたトーンの音楽になってる。これはホントにいい意味で。
光人さんとご一緒させていただくのはたぶん3、4回目なんですけど、いつも音の出会いに感激します。

(4)何か一言

今回の打ち合わせでスクウェア・エニックス本社に伺った時に、今日は少年時代のお礼を言いに行く日なんだ、って決めていたんです。
どれだけぼくたちの少年時代を楽しませてくれたんですか!と。
でも全然伝えきれなかったんで、もう一回打ち合わせを希望いたします!
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今回ピアノをお願いしたら快諾してくれた、とくさしくん。
すぐにいくつかテイクを送ってくれて、
こういうレスポンスの良さってとても大事で、おかげで作業もスイスイと進みました。
是非とも近いうちに遊びに来て下さいね。笑

とくさしくんにはピアノの他にある楽曲のアレンジもお願いしています。
こちらもお楽しみに!
mitsuto_pict_111125.jpg
 
とくさしけんご http://mimimimi.me/profile.html


ではみなさん、良い週末を!


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
FINAL FANTASY XIII-2オリジナル・サウンドトラックのサイトがOPEN!
発売に向けて試聴等その他コンテンツを毎週更新予定。
http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/fabula/ff13-2/

さて前回はケースへの配線が完了したところまででした。
今回は基盤への配線とサウンドチェックです。

基盤への配線は10箇所程度なのですぐに終わりましたが、
動作するのか?しないのか?

このあたり、かなり緊張します。
動作しない場合は間違った配線がどこなのか?を
突き止めるのが大変だからです。(汗)

Sekito_Rat_01.JPG
配線に余裕を持たせたので見た目はアレですが...。



でもあっさり動作してくれました。 よかったわー(^^
こんなに緊張したのは久しぶりです。(笑)
とりあえず音が出るのも確認できました!!

Sekito_Rat_02.JPG
LEDランプがひときわ美しく見えるw




はい、コツコツ進めましたのでかなり時間がかかりましたが、塗装をしないのであれば
数時間で出来ると思います。

Sekito_Rat_03.JPG

思いのほか精悍な顔つきに仕上がりましたw



さて、肝心のサウンドチェックですが...。

先日、お昼休みを利用して向かいのビルにあるなじみの楽器屋さんへ。(笑)
そこに持ち込んで、展示してあるアンプに片っ端から接続そして試奏を
繰り返させてもらいました。

バッチリ相性のいいアンプがあったら買うから〜w
ガッツのある音ね、具志堅ちゃうよ〜w チョッチュネー(←これはないやろw)
っと、冗談まじりに話していたら...。

店長さんと顔を見合わせるくらいのバッチリのアンプがあってビックリ...。

店長「うわっ!このアンプとの相性がすごく良いじゃないですか!!」
関戸「う〜わ...。」

と言う訳で、予期せぬ今年の自分へのクリスマスプレゼントが決まり(汗)
後日会社に届けてもらう事になりました。 家に送ると買ったのがバレるw


いろいろ試しましたが、真空管アンプとの相性がなかなか良くてブースター的な
用途から、単体でのヒズミ中心でも適度にダーティーでしかもクキッリと輪郭が
きれいで、空間系のエフェクターの効きも良さそうです。

ワタクシの好みにピッタリの可憐なヒズミでございます!
アンプが届きましたら、ササッと音を録ってみようかと思いますのでお楽しみに〜


それでは本日はここまで!!

Joy To The World

いつも通り会社に向かうと、
ロビーにでかいクリスマスツリーが設置されていました。
先週、先々週と夏だの秋だの言ってたのが、もう冬かよ、という感じで、
今年も残りわずかなのを実感しています。

mitsuto_pict01_111118.JPG

クリスマスと言えば、
ちょうど一年前にPSP「The 3rd Birthday」の開発を関戸さんと担当していて
その中で使用するクリスマスソングの定番曲「Joy To The World」のカバーやったなぁ~
と、
同時にもう一年経つのね・・と。^^:

そうそう、「Joy To The World」の演奏は全て
スクウェアエニックスサウンドチームの演奏家によるもので、
納品はカセットテープという時代に逆行したサウンドセッションでした。
完成直後にディレクターの田畑さんに聴いてもらったら「すっごい面白い!」の一言で
即採用となった思い出深い1曲です。

えっと、
文字で伝えるよりも聴いてもらった方が早いすね。笑
クリスマスには一足早いですが、
季節限定モノなので試聴乗せちゃいます。
お楽しみください。


ではみなさん、良い週末を!


Mitsuto Suzuki


【特記事項】
The 3rd Birthday Original Soundtrak  NOW ON SALE
http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/3rd_birthday/

Joy To The World --The 3rd Birthday--

さて、いよいよ音が出るのかー!?

前回の塗装が完全に乾きましたので、各部品に配線を施します。


部品を外して配線をすると、それが短い場合に組み込めなくなる
事もあるかな?と思い、この状態で進めてみます。

Sekito_Case_001.JPG
配線の箇所を間違えないように、配線図と並べて進めていきましょう。




なかなか細かい部分もあるので大変です...。
乾電池と本体の基盤を格納しなければなりませんので、配線の長さには少し
余裕を持たせてみました。うーむ、吉と出るか凶と出るか...。

Sekito_Case_002.JPG
ワタクシは指が太めなので狭い部分のハンダ付けは苦手ですね...。指が細い方は得意かも?w




はい、出来ました。
あとは基盤へのハンダ付け&動作確認を残すのみ。

Sekito_Case_003.JPG行き場を失った配線が暴れますので、ちょいと束ねておくと作業もし易いですよ。

 


うわはは、今回は音を出すところまではいけませんでしたが、
次回以降のお楽しみと言う事で。 意外と手間がかかりますなぁ~w

どんな音が出るのか?出ないのか?(^^;
うまくいけば、来月あたりに曲のようなものを作る事が出来るかも?
ドキドキワクワクです。

それでは本日はここまで!!

秋の夜長に。

Mitsuto Suzuki

M6