STUDIO
FINAL FANTASY XIII-2サウンドトラックのブックレット用インタビューと撮影が、
都内某所で行われました。

自然光が射すとても雰囲気の良いSTUDIO。

メイクの兄ちゃんが大のFFファンらしく歴代作は全てプレイしたとか。
そんな雑談をしつつ、おのおのが自分の仕事を進めます。
しかし、
普段、音楽スタジオには慣れているものの、
写真スタジオというのはなんというか、独特の空気感があって完全に非現実空間。
表情が柔らかくなるまで大変。笑
はい、調子に乗ってきました。(ラックの上でなにカッコつけてんでしょうかね)
そしてカメラマンさんを激写するカメラマンの正体は河盛さん。

仕切りは音楽出版事業部の吉田さん。そこそこえらい人。
というわけで無事終了ー。
スタッフの皆さんお疲れ様でした!
あー、面白かった。
ではみなさん、良い週末を!
Mitsuto Suzuki
小さな巨人
もう10年程愛用してるスピーカーがあります。
SONYのSRS-Z-1という口径が3~4センチ位しかない小さなスピーカーですが、
めちゃくちゃ定位感が良くて即買いした一品。

先日ブースの扉を開けて、こいつでモニターしてたら、
ソケンさんが音につられるようにやってきて、
「わっ、いい音!これで鳴らしてるの!?」
と、興奮気味だったのが面白かったです。
「いいでしょ、いいでしょ?」
と言いながらブリブリやってたのですが、
全体のバランスが解りやすいというか、なんというか癖がなくて、
とても自然に音楽が聴けます。
ただサイズ的に低音関係はあまり出ないので、
これだけで最後まで混ぜるというのはありませんが、
DS「SIGMA HARMONICS」やPSP「the 3rd birthday」等の携帯ゲーム機の確認時に、
リファレンスとして大活躍しました。
小さいスピーカーを囲んでおっさん達が「あーだ、こーだ」言ったりする様子は
絵面的に可笑しかった事でしょう。笑
あとメインで使用しているGENELECの音に飽きた時や、
気分を変えたい時に聴くのにちょうど良くて、液晶モニター横にぴったりおさまるのもポイント。
(スピーカーの位置は割とコロコロ変更しますけど、それも小さいから楽って事で)

ただ残念なのが既に生産終了なんですよね。
うーん、壊れたらどうしたものか。。
と、まぁそういう不安は多々ありますが、今日も元気に活躍しています。
ではみなさん、良い週末を!
Mitsuto Suzuki
果物の会社
仕事で初めてMacを使ったのは94年頃、
音を扱う仕事をしている割には比較的遅めで、
しかもかなり必要に迫られて使い始めた記憶がある。
当時勤めていた会社の開発環境が一新されて、
「波形編集」専用機として使い始めたわけだけど、
BGMを作る時はハードのシーケンサーを使って、
内蔵化をMacで行うって今思うとかなり面倒臭い事をやってました。
(それでも、それ以前の開発に比べたら百倍位マシだったけど)
音楽を作る事と直接結びつくのはもう少し後になってからで、
ちょうど東京に上京する事になって、
こっちで知り合ったミュージシャンや知り合いが
ほぼ全員Macで音楽を作っている事実を目の当たりにしても、
僕にとってはシーケンサーは「道具」にしかすぎないし、
「音楽性」自体が変わるものではないと思ってたのですね、
はは^^;
ある時、
「まぁMacは文房具みたいなものだから」
っていう友達の一言が妙にしっくりきて、翌日にはあっさりポチってました。笑
その後、色んな楽しい事やサプライズがあり今に至るわけなのですが。
~~
通勤途中、iPhoneで突然知ったNewsには驚いたけど、
facebookを立ち上げて、iPodで音楽聴いてMacでメール書いて、
あともちろん音楽を作る時も売る時も、
今更ながら生活の一部として自然と付き合ってる事に気付いた、
今週の大きな出来事でした。
ありがとう。
Mitsuto Suzuki
今週あれこれ
9月2×日
以前、在籍していた会社の先輩から連絡あり。
「××さんが渡米されるので送別会します、鈴木君来るように」
なんだかよくわからない状態だけどパイセンの誘いを断るわけにいかない。笑
諸々懐かしい話やらなんやらで時間があっという間に過ぎてお開き。
今後活躍されるのが楽しみだ。
一人で軽く飲み直して帰宅。
9月2×日
とある経由から突然リミックスが送られてきた。
「なになに、ドイツからですか」しかも割と最近の曲をリミックスしてくれている。
もちろんパブリックな物ではないのだけど、
僕個人としてはとてもありがたいし楽しませて聴かせて頂きました。
9月2×日
夏季休暇明けの山崎君がさっぱりとした顔でブースにやってきて、
「はい、みっちゃんお土産!」と日本酒と漬物をくれた。
「いいね~、わかってるね~」と、ありがたく頂戴。
偶然だけど、お土産にお酒をよく頂く週だった、みんな旅行だね~。
9月2×日
秋日和。
弊社に営業に来られたクリエイターさん達の音源資料全て目を通す。
いや、厳密には聴くですけど。
怒ったり笑ったり、そして感動したりととても人間的感情の一日。
帰宅してゆずに遊んでもらう。
9月2×日
色んな事をいろんな人と打ち合わせ。
今年もあと3ヵ月か~、と思いながら諸々逆算してみたら、
自分の夏休みが少しやばい事に気づく。
おかしい、めちゃめちゃ計画的に物事を進めている筈なのに!
と、言ってても仕方ないのでウルトラCで乗り切ろう。
(ちなみに現在は「ウルトラC」とは言わずに「ウルトラE」と言うらしいです、知らんかった)
ではみなさん、良い週末を!
Mitsuto Suzuki
PSG meets PS2
明日、23日は秋分の日で祝日なので、
今週は前ノリ週報でお届致します。
21日にリリースされた
Sq Chips収録(http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/sq/sqchips/)
「水のほとり」で行ったアレンジの手法について軽く触れようと思います。
僕の場合アレンジやりミックスを行う場合、大体下記2パターンに当てはめる事が多いのですが、
●原曲に忠実に音を差し替え、補足する
●原曲を自分の解釈で再構築する
今回は前者にあたります。
Sq Chipsは「チップチューン」という明確なコンセプトがあるので、
可能な限り原曲に沿ってPSG(※)に差し替えたいなと思ったわけです。
原曲「水のほとり」は「FINAL FANTASY XII」でPS2による豊かな音色と抑揚表現を
行っているのに対し、対比的にチープなPSGアレンジにできればこれまた面白いなと。
出発点はそんな感じでした。
具体的なアレンジについては、XIIのマニュピレータを担当した河盛さんから、
生MIDIと呼ばれるオリジナルデータを元に縦軸&横軸、その他諸々+αを行っています。
縦軸調整と言うのは、音の重なりの事で、
抜けの良いPSG音源でコードを鳴らすとうるさくなるので、アルペジオにしてばらしたり、
パートを抜いたり、和声を簡略化したりという作業ですね。
横軸というのは曲の進行=時間の事で、今回は基本原曲に沿った構成ですが、
部分的に繰り返したり構成を変えている部分もあります。
原曲を生かしつつより少ない音数でアレンジしてチープにまとめる、
このあたりが今回の「チップチューン」アレンジのポイントかな。
「あー、ファミコンっぽい!」とか「どっかで聴いたっぽいぞ!」とか思ってもらえると嬉しいです。
というわけで最後に、
オリジナル「PS2音源」+Sq Chips版「PSG音源」を混ぜたバージョンを特別公開~。
(ちなみにこれは仕事の合間に息抜きに編集して作ったアウトテイク)
Blog限定特別試聴Vers.お楽しみ下さい。
うーん、こういうライブバンドあったらかっこいいんだけどなぁ。
ではみなさん、良い連休を!
Mitsuto Suzuki
※ Programmable Sound Generator - PSG音源。ファミコン等で使用されている音源チップ。ピコピコ。
【特記事項】
FINAL FANTASY XIIオリジナル・サウンドトラック
http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/ff12/